放送アーカイブ

201962日放送

村人を守った要塞教会〜トランシルヴァニアの要塞教会群(ルーマニア)

放送内容

ルーマニアのトランシルヴァニア地方には、神聖なキリスト教の教会でありながら、戦いのための城壁を持つ、世にも不思議な「要塞教会」があります。13世紀から17世紀の間に300も作られました。その中の7つが世界遺産です。要塞教会を作ったのは、この地方に移住してきたドイツ人でした。当時、オスマン帝国が勢力を拡大して、侵略の危機にありました。彼らは防衛のために教会を要塞化し、そこに立てこもったのです。

幅5メートルの壁

プレジュメル要塞教会の城壁は、高さ12m、幅5mの重厚なもの。城壁の内部には村人が避難できる集合住宅や、敵を監視する回廊が隠されていました。回廊には「死のオルガン」と呼ばれる驚くべき武器も備えられています。

写真:放送内容

3重の壁

ビエルタン村には、3重の城壁で守られた要塞教会があります。中心の教会が作られたのは13世紀。敵の脅威が増すごとに、取り囲む城壁を増設していったのです。教会に続く狭い道は迷路のようで、敵が一挙に攻め込めませんでした。

写真:放送内容

山の要塞

ヴィスクリ要塞教会は小高い山に築かれました。敵が襲ってくると鐘を打ち鳴らして村人に知らせました。この村で、かつて移住してきたドイツ人の子孫サラさんと出会いました。86歳になった現在も世話役として教会を守っています。

写真:放送内容

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