特集
注目の!ボン世界遺産委員会 現地リポート
6月28日より、第39回世界遺産委員会がドイツのボンで行われています。その模様を世界遺産のスタッフが現地からレポートしていきます。 レポートは到着次第、特集ページにアップしていきますのでお楽しみに!
委員会報告3 文化遺産を破壊や盗掘から守れ!ボン宣言
6月29日(月)
ボンの世界遺産委員会二日目。一番の出来事は「ボン宣言」の採択でした。
これは議長国であるドイツの緊急発議によって採択されたもので、シリアやイラクなど内戦下にある国々で文化遺産が破壊の危機にさらされていること、また文化財が盗掘され違法に売買されていることに対し、世界遺産委員会が一致団結して守っていこうと宣言しました。

ボン宣言を討議する世界遺産委員会

左がユネスコ・ボコバ事務局長 右がドイツの議長
特に、盗掘された文化財が国際的に売買されていることについて、インターポール(国際刑事機構)のスタッフも登場して、「盗掘された文化財を買うことは、テロ組織に資金を提供しているのと同じだ」と非難しました。
会場では、イスラム国などによる文化遺産の破壊をしめす写真が次々と映し出され、ボコバ事務局長とドイツの議長が「これは戦争犯罪なのだ」と激しく批判しました。

シリアの「古都アレッポ」の破壊をしめす写真

イラクの「ニムルド遺跡」の破壊をしめす写真
ボンはライン川に面した穏やかな町ですが、ここで世界遺産を守るための熱い戦いが始まっています。
プロデューサー 堤
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