特集

注目の!ボン世界遺産委員会 現地リポート

6月28日より、第39回世界遺産委員会がドイツのボンで行われています。その模様を世界遺産のスタッフが現地からレポートしていきます。 レポートは到着次第、特集ページにアップしていきますのでお楽しみに!

委員会報告2 ユネスコ事務局長の危機感
6月28日(日)

今日から世界遺産委員会が始まりますが、開会式は午後7時から。それまでの時間を使って、ボン近くの世界遺産に行ってきました。世界遺産委員会は、毎年、開催される国・場所が変わりますが、「開催地の近くに世界遺産があること」が条件となっています。

まずボンから電車で30分くらいの「ケルン大聖堂」。高さ157メートルの尖塔を持ち、完成時、世界で最も高い建物でした。あまりにも大きくて、ライン川を対岸まで渡らないと、全景が撮れないほどです。

そのケルンの大司教だったクレメンス・アウグストが作ったのが、ケルンとボンの間にある世界遺産、「ブリュールのアウグストゥスブルク城と別邸ファルケンルスト」。こちらは西ドイツ時代、大統領の迎賓館としても使われた壮麗なお城です。

ライン対岸から見るケルン大聖堂
ライン対岸から見るケルン大聖堂
アウグストゥスブルク城と庭園
アウグストゥスブルク城と庭園

世界遺産委員会の開会式は、予定通り午後7時から始まり、冒頭、ユネスコのボコバ事務局長がスピーチ。「いま世界遺産は攻撃にさらされている」と、シリアやイラクなどの世界遺産が、イスラム国によって破壊されることへの対策を呼びかけました。

ボン世界遺産の開会式
ボン世界遺産の開会式
スピーチするユネスコのボコバ事務局長
スピーチするユネスコのボコバ事務局長

今年の世界遺産委員会の大きなテーマは、イスラム国の破壊から世界遺産をどう守るのか、になりそうです。

プロデューサー 堤

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