特集
第38回世界遺産委員会報告
6月15日より、第38回世界遺産委員会がカタールのドーハで行われています。その模様を世界遺産のスタッフが現地からレポートしていきます。 レポートは到着次第、特集ページにアップしていきますのでお楽しみに!


世界遺産委員会6日目の報告です。現地時間、午前10時過ぎ「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産に登録されました。
委員国の大半が賛成、あっという間に決まった感じでした。 世界遺産としては国内18件目、近代産業遺産としては国内初の物件です。



登録を受けて、カタール国立コンベンションセンター内で、群馬県知事、青柳文化庁長官らの会見、質疑応答が行われました。
会見の中で「4つの構成資産の連携がうまくいった。きちんとした資産を残して良いストーリーを作ることが重要」といった言葉が印象に残りました。
多くの国にとって、産業遺産を世界遺産にするための良いモデルケースとなったようです。



昨日日本からドーハ入りした河村記者がこの様子をリポート。
今やパソコンと携帯電話があれば中継ができてしまうので驚きです。



会議場入り口の映像展示も、富岡製糸場のブルーレイデスクに差し替え。
群馬県の大澤知事もご覧になり「風穴から噴出す冷気は私も見たことありません。良く撮れましたね」と労いの言葉を頂きました。
また「この遺産をきちんと保護していかなければならない」と決意を新たに語ってくださいました。
21日、そのほかの新規登録は以下です。
イラクの「エルビルの城塞」、サウジアラビアの「ジェッダ歴史地区−メッカへの玄関口」、オランダの「ファン・ネレ工場」、ドイツの「コルヴァイのカロリング朝時代のウェストウェルクとキウィタス」、南米6カ国にまたがる「カパック・ニャンーアンデスの道路網」。
明日も引き続き、世界遺産の登録審議が行われます。
プロデューサー 尾賀達朗