放送アーカイブ
2018年5月13日放送
レビジャヒヘド諸島
サメの楽園
アメリカ大陸に沿って流れ込むカリフォルニア海流が、海にそびえる火山にぶつかり、海底の豊かな栄養素を海面に押し上げることで、魚たちを集めています。それを追って最強の捕食者であるサメも大群でやってくるのです。
巨大マンタと泳ぐ
他の海ではなかなか見ることのできないオニイトマキエイ。世界中のダイバーの憧れですが、ここでは一緒に泳ぐことができます。頭鰭と呼ばれるヒレを左右に動かし、巧みに方向転換します。ヒレを開いているときは、リラックスしている証だといいます。
変幻自在の群れ
島影ひとつない大海原に屹立するロカパルティーダ島。島が白いのは、ここに生息するアオアシカツオドリのフンのせいです。湧昇流による栄養素とともに海中に溶け出したフンが、トルネードするアジの大群を目撃できる程、この海を豊かなものにしていました。
カリフォルニア半島南端から太平洋を南西に390キロ、レビジャヒヘド諸島は4つの火山島からなっています。水深4000メートルの海底からそびえる火山は、独特の地形を海の中に形成しました。その周りには夥しい数の魚影の群れ、圧倒的な光景が広がっています。オニイトマキエイ(ガイヨウマンタ)の、世界最大の固体をも集めるこの海の奇跡は、海流が火山にぶつかり、豊かな栄養素を押し上げるまさに湧昇流の賜物なのです。
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