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2018年4月29日放送
モデナの大聖堂,市民の塔とグランデ広場

美食街道

地中海とアドリア海を結ぶエミリア街道は、ハムやチーズなどの食材を運んだ美食街道とも呼ばれます。1000年ほど前、モデナではバルサミコ酢が生まれました。貴重な収入源として町の財政を潤したのです。

ローマ遺跡を再利用

古代ローマに始まるモデナの町。市民の手で作った大聖堂にはローマ遺跡が使われました。建設途中に発掘された2200年前のライオン像や円柱を再利用し建設コストを抑えたのです。

伝統の職人技

モデナで生まれた、すべて手作りのスーパーカー『フェラーリ』の工場を密着取材。創業者の父親は腕のいい板金工でした。オークションでは10億円の値が付くというクラシックカーの修理はプロの職人技が支えていました。

北イタリア、古代ローマのエミリア街道沿いで栄えた町モデナ。中世には市民が町の政治を運営する共同体となります。そして12世紀、市民の手でロマネスク建築の傑作といわれる大聖堂を作り上げました。大聖堂が聳え立つ広場と周囲の建物が世界遺産になっています。さらに職人の町と呼ばれるモデナは、1000年前の貴族が愛したバルサミコ酢とスーパーカーの原点、フェラーリを生みました。今も昔も、時代の先端を行く町です。

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