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2017年2月19日放送
メロエの古代遺跡群

砂漠に黄金の王国

スーダンの砂漠の真ん中に突如現れるピラミッドの群れ。メロエは黒人が築いた王国です。
ピラミッドは地下に王の遺体を安置した墓でした。しかも副葬品と共に埋葬されました。
撮影隊はそれを追ってベルリンの博物館に急行、大量の金製品を目の当たりに!

墓も!エジプトそっくりの秘密

メロエはピラミッド以外にも随所にエジプト風の意匠がうかがえます。
実は一時期エジプトに支配された黒人たちがすっかりエジプトの信仰や文化に感化されていたのです。
王は「ブラックファラオ」と呼ばれ、一時はエジプトをも支配したほどでした。

鉄が生んだゾウの神殿

メロエ周辺では金と並んで貴重な金属「鉄」が産出しました。
鉄製品を世界各地に交易品として運び、メロエは莫大な富を得たのです。
そして1000年にも及ぶ長い繁栄の末、彼らの信仰も次第に変容しついにはエジプトには存在しないゾウの神を生み出しました。

日本にはあまりなじみのないアフリカのスーダン。ナイル川中流域にあるのがメロエの古代遺跡群です。
砂漠の中にエジプトとそっくりなピラミッドがいくつも建っています。その存在は実に不思議で派手なんです。
墓からは大量の金製品が発見され、たくさんの壁画や彫刻を残しています。
そのすべてが周辺に住んでいた黒人たちによるもの。
エジプトばかりに目が行きがちですが、実はこんなユニークな国があったとは目からウロコです。

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