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2016年7月31日放送
放送20周年スペシャル 巨大帝国の首都・ローマ II 『古代ローマ 帝国を支えたテヴェレ川 』

首都100万人のゴミ捨て場

ワインやオリーブオイルを運んだ素焼きの壷・アンフォラ。
一度利用されると匂いや油が染みつき再利用できませんでした。
ローマには、廃棄されたアンフォラの欠片が積み上げられ高さ40mの人工の丘ができました。

ローマを支えた巨大な港町

テヴェレ川の河口付近に広がるかつての港湾都市「オスティア・アンティーカ」。
地中海全域から小麦やワインなどの食料品、またコロッセオへ送られる猛獣など、様々な交易品がここで荷揚げされ、ローマへ送られました。

なぜ!?ローマにエジプト

紀元前1世紀、古代エジプトを制圧したローマ帝国は、戦利品として数百トンもあるオベリスクを何本もローマへ持ち帰ります。
そしてエジプトブームが起きるのです。中にはピラミッドを建てる者まで現れました。

史上空前の大帝国を築いた古代ローマに、2週に亘り迫るスペシャル企画。
後編は首都ローマと地中海をつないだテヴェレ川から古代ローマを紐解きます。
テヴェレ川の河口付近に残るかつての港湾都市「オスティア・アンティーカ」には、アフリカやヨーロッパ各地から海を越え小麦や金、猛獣など多種多様な交易品が集まりました。
その後、テヴェレ川を遡上しローマ市内へ送られ、100万人の生活を支えたのです。