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2015年2月22日放送
アンコール遺跡

朽ちていく遺産

カンボジア北西部に広がるアンコール遺跡群。
発見されてから、世界各国が修復工事をしているが、未だ全く手がつけられていない場所もある。
その理由の一つは、内戦時代、兵士たちが立てこもった際に埋められた無数の地雷だった。

知られざる水の都!

世界屈指の石造建築のアンコール遺跡、最盛期には60万人が住んでいたと考えられる。
その都を支えたのは水の存在だった。
カンボジアは雨季と乾季が半年ずつある。
この環境で水を管理することが都市を反映させる手がかりだった。
それは巨大な人工貯水場をつくること。

隠されたブッタの謎

アンコール・ワットに次ぐ、有名な遺跡がアンコール・トム。
その中心にあるのが、バイヨン寺院だ。
ヒンドゥー教が主流だった時代、この寺院はなぜか仏教の寺院として建造された。
時代と異なる宗教の狭間に生きたバイヨン寺院の謎に迫る!

夢に挑む人々を描く「夢の扉+」と、かけがえのない人類の宝・世界遺産を描く「THE世界遺産」がタッグを組んだ1時間スペシャル。
舞台はカンボジアのアンコール遺跡群。
世界遺産の中でも人気の観光地だが、20年以上続いた内戦で損傷が激しい。東京大学の池内克史教授は、永久に劣化しない3次元CGによる保存活動に乗り出した。
独自の技術を駆使して生み出された精巧なCGは、保存の枠を超え、アンコール遺跡の謎を解くカギになる。