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2012年4月8日放送
アフリカ冒険II カフジ・ビエガ国立公園

30kg食べるベジタリアン

ゴリラは実はベジタリアンです。食べるのは森に生えている草、それも1日に30キロも食べるというから驚きです。
食後はおならの大合唱が森に響きます。そして、満腹になったら昼寝と、彼らは穏やかな1日を過ごすのです。

銀の背中の子育てパパ

ゴリラの家族をまとめるのはシルバーバックと呼ばれるオスです。成熟するとオスは背中が銀色になるのです。
体長は2mにもなるシルバーバックは、本当は子煩悩なパパでもあります。子供が3歳を過ぎると、母親から子育てをバトンタッチするのです。

左手のないゴリラの子

大家族の中に左手が無い子ゴリラがいました。
それはコンゴ内戦が生んだ悲劇。森に逃げ込んだ兵士が仕掛けた罠にかかり怪我をしたのです。
これまで、たくさんのゴリラが犠牲になりカフジ・ビエガのゴリラは数を減らしてきました。

地球上にわずか5000頭を数えるヒガシゴリラの半数が暮らすというカフジ・ビエガの森。
そこは内戦が収まりつつあるコンゴの奥地。我々は36頭の大家族と出会い、10日間の撮影を行いました。毎日観察し、見えてきたのは動物園では見られないゴリラの生態。
長い間「凶暴な野獣」と誤解を受けていたゴリラは、実は森でのんびり平和に暮らす動物なのです。人間の「家族」の原点ともいえる姿がそこにはありました。