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2012年2月5日放送
ウマワカ渓谷

1万年生きる道

南北150kmのウマワカ渓谷は、過去1万年にわたって人やモノの行き交う交易路となってきた。
その途中には、インカ時代の遺跡や太古のミイラも残されている。

21世紀の主食

南米アンデスは、ジャガイモやトウモロコシなど多くの野菜の原産地。
その中で、アメリカのNASAが“21世紀の主食”として薦めるキヌアに注目。
それは、5千年前から先住民に“母なる穀物”と呼ばれてきた貴重な食糧だった。

悪魔のよみがえる日

ウマワカ渓谷ならではの独特なカーニバルが毎年開かれる。その期間中、朝から晩まで
老若男女問わず大騒ぎ。祭りの最大のイベントが、“悪魔の誕生”の儀式。
街には300人以上の悪魔が現れ、人々を熱狂の渦に巻き込む。

アンデス山脈の南部にある「ウマワカ渓谷」。七色の地層をむき出しにした渓谷は、“南米のグランドキャニオン”とも呼ばれています。遥か昔、故郷のアフリカを出た人類の祖先は、この渓谷を通り、アメリカ大陸の果てまで移動したとか。
番組では、多様な文化の通り道となった渓谷の歴史を探る。特に、スペイン風のカーニバルと先住民の文化が融合して生まれたユニークなカーニバルに注目。その主役は大勢の“悪魔”だった。

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