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2011年9月25日放送
インド洋の秘境II : アツィナナナの雨林群

キツネ顔のサル

マダガスカルの森に住むサルはみな顔がキツネのよう。原猿と呼ばれ、島だけに生息する固有種で80種類にものぼる。
そんな彼らのルーツは数百万年前、アフリカから渡った1種類のサルだった。

青酸を食うサル

竹を食べるサルがなんと3種類もいる森。
新芽を食べるサル、竹の幹を食べるサル。中でも猛毒・青酸を含む
タケノコばかり食べるサルは進化の過程で解毒する能力を備えていた。

悪魔と呼ばれたサル

その異様な姿から、この島で「悪魔の使い」と呼ばれ殺されてきたサル「アイアイ」。特に長い中指は、主食の「ラミー」という木の実の形に合わせ進化したものだった。

インド洋の秘境・マダガスカルに生息する動植物はその多くが固有種。
特に東側に広がる熱帯雨林には実に多種多様なサルが棲み、なぜかみなキツネのような顔をしている。
森の奥深くに生きる彼らはビデオカメラを恐れることなく、そのユニークな生態を我々に見せてくれた。
しかし他の多くの地域と同じように、マダガスカルでも人口の急激な増加により森林の伐採が進み、彼らの棲む世界はすでに国土の8パーセントにすぎない。