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2011年4月24日放送
リュウゼツラン景観とテキーラの古い産業施設群
巨大なパイナップル
テキーラの故郷テキーラ村。原料のリュウゼツランは7年ほど栽培すると根元が丸々と太る。それは「ピニャ」と呼ばれパイナップルそっくり。
そして気が遠くなるほどさまざまな工程を経てようやくテキーラは出来上がるのである。
スペインの蒸留術
メキシコ先住民はリュウゼツランで「プルケ」という醸造酒を作り飲んでいた。歴史のいたずらは新たな酒を生むことになる。
征服者スペイン人がプルケを蒸留したのである。
そしてテキーラが生まれた。
“メキシコ”になった酒
新たに生まれた酒テキーラは、メキシコの文化となった。
テキーラ作りの伝統も受け継がれる中、古き良き時代の「石臼」を使った作り方を復活させた蒸留所も。
本当のテキーラとは何か?作り手の模索が始まっている。
蒸留酒「テキーラ」は、メキシコの国民に愛され音楽を生み芸術を生み文化となった。メキシコは先住民とスペインの混血の文化と言われるが、テキーラもまた2つの酒が融合して出来たものだった。
そして長い歴史の中で人々は原料の植物の改良を重ね、土地を変えて美しい景観が出来上がった。
世界遺産登録の理由に挙げられる「文化的景観」とは、そうして人々が伝統文化を磨き上げながら作り上げたものなのである。
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