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2011年4月17日放送
パルミラの遺跡
砂漠のライフライン
広大なシリア砂漠。キャラバン隊は何日もかけてパルミラを目指しました。
ラクダが一日に歩ける距離は30キロ。そこには砂漠に生きる民の知恵がありました。
砂漠の道には30キロごとに、道標ともなる井戸が掘られていたのです。
消えた塔墓の謎
パルミラの墓は独特の形をしていました。タワー型の「塔墓」が造られていたのです。
けれど1世紀以降、突然姿を消します。2世紀にはタワーのない「地下墓」、3世紀になると神殿のような「家屋墓」。
その変遷の秘密に迫ります。
悲劇の女王ゼノビア
3世紀、絶世の美女と謳われた女王ゼノビアが登場します。
彼女は野望を抱きました。海の交易ルートを奪うため、古代ローマの属州だったエジプトを攻めたのです。
東アジアと地中海を結ぶシルクロード。オアシス都市パルミラは、紀元前1世紀から400年間、砂漠の交易拠点として栄えました。
キャラバン隊から通行税を徴収し富を得たのです。
パルミラは絹や香辛料、金製品などが取引される国際都市でした。
神殿、列柱道路、大浴場、劇場などの遺跡はかつての繁栄ぶりを物語るもの。
けれど突然パルミラは滅亡します。
そこには中東のクレオパトラと呼ばれた女王の存在がありました。
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