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2011年5月8日放送
カールズバッド洞窟群国立公園
硫酸が生んだ巨大空間
地表から230メートルの深みに広がる巨大空間。その面積はサッカーグラウンド14面分、天井までの高さは実に80m。
この空間を作り出したもの、それは硫酸だったのです。
カールズバッド洞窟の最大の特徴である、その成り立ちの過程を紐解きます。
闇に潜む生命体
あまたの命が暮らす洞窟。日没前、餌を求め飛び出してくるのは、30万匹を越えるコウモリ。近年、地下500mの深みでは、人類の未来を照らす重要な生命体も発見されました。彼らの正体はバクテリア。
その類まれなる生命力は新薬の開発に役立てられています。
地の底をはう風
毎年のように新たな洞窟が発見されているカールズバッド。
探検者たちを闇の奥深くへ導いてくれるもの…。
それは、風の流れが作り上げたポップコーンと呼ばれる不思議な鍾乳石でした。
その鍾乳石を辿り、更なる深みを目指します。
アメリカ南部、メキシコとの国境近くに広がる荒涼とした大地。
その下に張りめぐらされた、大小80を超える洞窟群が世界遺産に登録されています。総延長は実に250km以上。
そこで我々を待ち受けていたのは、100万年の時が作り上げた繊細な造形美、見るものを圧倒する鍾乳石の数々でした。
いくつもの偶然が重なり生まれた地底世界、その特異な環境で育まれる命…。
洞窟の奥深くを目指し、遥かなる地球の営みに迫ります。
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