放送アーカイブ

2010年6月20日放送
インドの山岳鉄道群

レールが3本!?
〜ニルギリ鉄道(インド南部のタミル・ナードゥ州)

この鉄道には、“3本のレール”が存在します。
そして車体の床下には、奇妙な“歯車”が…。
実は、山脈の急勾配を登るための優れた技術が、隠されていました。

おもちゃの汽車
〜ダージリン・ヒマラヤ鉄道(インド北東部の西ベンガル州)

小さく、かわいい車体から、“おもちゃの汽車”の異名を持つ
機関車が活躍しています。
特に、せまい街の中をぬう様にして走る姿は、この鉄道ならでは。

100のトンネル×900の橋
〜カルカ・シムラ鉄道(インド北部のヒマーチャル・プラディーシュ州)

建設開始から、わずか2年というスピードで完成した96kmの鉄の道。
しかも2000mの高地まで100のトンネルと900の橋が続きます。
一体、なぜこんなにも?

100年間変わらない形

インドの山岳鉄道には、1世紀前と変わらぬ物や
システムが残されています。
そこには、すでに日本では見られなくなった懐かしい光景も…。

標高2000m以上を登る鉄道−。
100年前、それまでの常識をくつがえすかのような鉄道が、
インドに三ヶ所も建設されました。驚く事に、それが当時と
変わらぬ姿で使われ続けているのです。
三カ所の山岳鉄道の共通の課題は、標高2000mの高地まで続く「急勾配」。
険しい傾斜を克服するために、三者三様のユニークな工夫がなされました。
それにしても、なぜ100年も変わらぬ姿で走り続けてこられたのでしょう?
番組では、3つの山岳鉄道を旅しながら、鉄道と人々との関わりを
描いてゆきます。

  • (写真)
  • (写真)
  • (写真)
この地域の世界遺産リスト