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2010年3月21日放送
リドー運河
自然に優しい北米最古の運河
元々ある河川や湖を最大限に生かして設計された運河は、全長202kmのうち人工部分は僅か19km。47個の水門は木製で、電気を使わず、人力で操作される。
そんな昔と変わらぬ面影を追った。
水門の番人「ロックマスター」
運河誕生以来、水門を見守ってきたロックマスターと呼ばれる男たちを紹介。
彼らは、24時間体制で水門を管理・監視し続け、水門横のロックステーションに代々、家族単位で暮らしてきた。
軍事要塞「フォートヘンリー」
リドー運河の終着点、キングストンにある軍事要塞で世界遺産に登録されている。
古くからの交通・軍事の重要拠点では、今も19世紀さながらの軍隊行進などが行われている。
ギネス記録「世界一長いスケートリンク」
夏には船が往来する運河だが、冬になると世界最長、7.8kmのスケートリンクに変身する。ここに毎年、100万人以上の観光客がスケートに訪れ、賑わう。
ウィンタールード祭「雪と氷の祭典」
毎年2月、北米最大の冬の祭りがリドー運河で開催される。
幻想的な氷の彫刻の展示や夜空を彩る花火は、冬のオタワを一層盛り上げる。
リドー運河とは、カナダの首都オタワから五大湖の1つオンタリオ湖まで続く、全長202kmの運河。1832年に開通して以来、昔と同じ姿のまま動き続けている、北米最古の運河という。
元々、英米戦争の後、軍事物質輸送ルートとして考案された。
その後、商業的な役割を担ったものの、鉄道や車などの陸上輸送の時代になると、やがて運河は役割を失っていった。
現在、運河沿いには国道が併走するため、移動には車の方が断然早い。
にもかかわらず、現在も運河が残されている理由とは何なのか?
番組では、夏と冬の2つの季節を取材。
美しい風景の移ろいや運河に寄りそって生きる人々を追った。
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