日曜劇場『半沢直樹』/TBSテレビ「日曜劇場『半沢直樹』」公式サイトです。2013年7月7日(日)スタート!日曜よる9時~放送。型破りのバンカー、半沢直樹伝説の始まりだ!
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岸川慎吾・森田順平さんのインタビュー(東京本部)
東京本店
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- 半沢さんと敵対関係になる大和田常務の側近・岸川さんという人物をどうとらえていらっしゃるのか、演じる上で意識されていることがありましたら教えてください。
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大和田常務につき従っている、いい意味で言えば懐刀、悪い意味で言えば腰ぎんちゃくですね(笑)。分かりやすい立場の人で、演じていてもやりやすいです。
岸川の業務統括部長、取締役という役職にはそれなりの重みがあって、常務に近いだけの落ち着きと余裕、そういうものが見えたほうがいいと思っています。この先、役員への階段を上っていくであろうというポジションにいて、少なくとも高木専務のことは追い落とせると思っています(笑)。実は取締役会のシーンでは、中野渡派の高木、大和田派の岸川という二人の小さなバトルもあるんです。それは三浦浩一さんがちゃんと振ってくれるから、ピシっといかないといけないと思っていますね。
大和田常務の香川君が存在感を示してくれている状況があるからこそですが、丁々発止、いろんなやりとりがピタッピタッと決まると楽しいですね。 - 「半沢直樹」という、このドラマが皆さんに受け入れられたのはどんな点だと思いますか?
- 世の中の人たち、みんな我慢しているんですよ!バブル崩壊から、リーマンショックから、さまざまな金融危機があって、景気も落ち込んで、そういう状況の中でみんなが必死に耐えて耐えて我慢して、我慢していたその全ての人たちの代弁者に半沢がなってくれている、その痛快さが気持ちいいからこれだけの反響を呼んでいるんじゃないかという気がしますね。こっちもそれを背負って立つだけのものを出していかなきゃいけないと気を引き締めています。こちらは憤まんをぶつけられる相手ですから、簡単にやらてはダメなわけで、思い切りぶつけられる位強くないといけない、その辺のところは意識していますね。
- 岸川さんは半沢さんをどう見ていたと思いますか?
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半沢の上司であり、大和田常務派であった浅野支店長がああいう目に遭ったというのは忌々しきことなので、それは当然こっちの耳にも入ってきます。その当事者である半沢がこちらに来る以上、これはなんとかしなきゃいけないという危機感は絶対持っているはずです。出向させようとしていたのに、それが出来なかったという問題がありますから、こっちに降りかかってくる前に、半沢を何とかしないといけない、例えば取り込んでしまうとかね。
ですから、演じるときは研ぎ澄まされた「悪(ワル)感」がしっかり出ていかないといけないと思っています。最後まで慌てちゃいけない、強気で、なお上から目線で半沢をこっぴどい目に遭わせようとする、その、あこぎな手を使うところまでどう行くか。それが強ければ強いほど半沢もつらいですから、その「悪感」をどんどん膨らましていかなければと意識しています。 - その半沢さん役・堺雅人さんと対峙されていていかがですか?
- あれだけ長いシーンのセリフを完璧に覚えてくるからすごいですよね!どこにどういう頭脳があるのか、素晴らしき脳細胞です。今回の出演者は堺くんをはじめ本物の役者が多く、「今日はどんなやり取りができるかな」という役者としてのわくわく感がすごくあって、現場に行くのが楽しみです。例えば堺くんが色々な芝居で突っ込んでくれるのをどう受けていこうかとかね。
- 岸川さんは大和田常務に対してはどのように思っているんでしょう?
- 銀行のシステムだから当たり前のことをやってきたんであって、ふつうに考えたら悪いことも銀行内では当たり前なことと思ってやっているだけでしょう。ただそれが露見してしまうと、もろくも崩れて出向になってしまうので、そういう恐怖との戦いはあると思います。もちろん大和田常務を岸川は絶対尊敬しているんだけども、その中での自己防衛本能みたいなものが、上司との付き合い方を作っていて、理不尽さやそういうことはこれっぽっちも感じてないでしょう。多分岸川も大和田常務と同じ方向を向いている、ぼくはそういう風に演じています。
それに香川君がやってくれているだけあって、大和田常務には箔があるんです。だからちゃんとついていけるというか、大和田常務はただ嫌な奴というだけじゃなくて本当にできるなと思える、そういう才能を感じますよね。 - 見てくださっている皆さまにメッセージをお願いします。
- 大和田常務と、岸川の鉄壁の悪(あく)を、果たして半沢は崩せるかどうか!?お楽しみに!!これに尽きます。