インタビュー
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佐藤健さん(麦田章 役)
『義母と娘のブルース2020年謹賀新年スペシャル』の話を聞いて
(連続ドラマの) 打ち上げのときに、プロデューサーと「『男はつらいよ』シリーズみたいにシリーズ化出来たら面白いよね」という話はしていたのですが、「本気だったんだ…」と驚きました。でも嬉しかったです。
『ぎぼむす』の魅力について
登場人物が全員魅力的ですよね。亜希子さんは、ビジネスウーマンとしてかっこいいですし、人間として非常にあたたかくてチャーミングで、笑えるところもあるので、ずっと応援していたくなります。周りのキャラクターたちも同じように「この人たちをずっと見ていたい、応援してあげたい」という気持ちになるところが魅力だと思います。
登場人物が、みんな人間らしくてかわいいですよね。
久しぶりに麦田章を演じて
僕自身が麦田というキャラクターにとても愛着があるので、演じていてやっぱり楽しいですね。ブランクも感じることなく、すぐに麦田の感覚を掴むことが出来ました。
どの作品にも共通しますが、メイクして衣装を着ると、自然とその役に入っていくことができます。
今回のストーリーについて
麦田は相変わらずパン屋をやっていて、みゆきはそこでバイトをしているのですが、今回は、そのパン屋で赤ちゃん絡みの騒動が起こり、そこから麦田たちが子育てに奮闘する…という話になっていきます。
上白石萌歌さんと久しぶりに共演されて
(同じシーンが多かったため) 撮影中、結構話す機会がありましたし、バラエティーでも一緒にロケに行ったのですが、そのときに受け答えがしっかりされていて、急に大人になったなと感じました。
赤ちゃんとの撮影について
赤ちゃんとの撮影はやっぱり大変ですね(笑)。でも撮影を重ねるごとに、要領を得て段々赤ちゃんのあやし方が上手になってきていると思います。こうしたら寝る、泣く、というのが分かってきました。
赤ちゃんは純粋に可愛いですし、笑ってくれると嬉しいです。撮影当初はずっと泣いていたのが、徐々に慣れてきて、僕が抱っこしても落ち着いてくれるようになったのが、すごく嬉しかったですね。身近に赤ちゃんがいないので、かなり新鮮でした。
また、他の出演者の方も言っていると思いますが、 (反町隆史さんの)「POISON〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜」で赤ちゃんが泣き止むことに非常に驚きました。信じられないくらい泣き止むんですよ!この曲で赤ちゃんが泣き止むというのは結構有名らしく、本番中は基本的に「POISON」を流しっぱなしで芝居をしていました(笑)。(赤ちゃんが泣いたときに曲を流していた)あのタブレットがなかったら、どう撮影していたのか分からないくらい、現場の必需品でした。あとは赤ちゃんが男の子だったので、やはり女性が好きみたい…そんな感じが赤ちゃんから伝わりました(笑)。
世の中のお母さんの大変さも感じる?
本当にそうですね。台本を読んで、僕は赤ちゃんの「可愛い」というポジティブな面しか見ていなかったんだと思いました。お母さんたちには、想像ができないほどの苦労や苦悩があると思うんです。そういった面にも焦点を当てた脚本なので、そこはぜひ世の中の子どもたちや、パパたちにも知ってほしいですし、僕もお母さんたちへの敬意をこめて演じるように心がけていました。
佐藤さんの夢にも赤ちゃんが出てきたそうですね
赤ちゃんと初めて一緒に撮影した日に、すごく泣いてしまっていて。でも、泣いているシーンではなかったので、泣きやんでもらおうと皆で協力してあやして…とバタバタの撮影だったんです。その日、家に帰って寝るときに、目をつぶると赤ちゃんの泣き声がずっと頭の中で鳴り止まなかったんです(笑)。僕なんか、たった1日でそうなっているわけですから、毎日「なんで泣き止んでくれないんだろう」と苦労されているお母さんたちは、本当に大変だろうなと実感しました。ここまで赤ちゃんとしっかり共演したのは初めてだったので、とても新鮮でしたし、勉強になりました。
視聴者の方にメッセージ
子育ての影の部分や苦労する部分が、今回のスペシャルドラマの一つの大きなテーマでもあります。皆さんが生活されている日常の延長を描いているので、近い距離感で、共感していただける作品になるのではないかと思っています。
変わらず、安心して観ていただけたら嬉しいです。