インタビュー
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竹野内豊さん
『義母と娘のブルース2020年謹賀新年スペシャル』の話を聞いて
「おっ。そうか!」と思ったんですけど、自分が演じた良一さんは、連続ドラマで他界していたので、どういうかたちで参加できるのかなと思っていました。
今回のスペシャルは、原作とは離れた、新しい登場人物も出てきます。観てくださる皆さんにどう受け入れられるか、自分自身も楽しみにしています。
久しぶりに集まって
慣れ親しんだキャストとスタッフばかりですが、良一さんは亡くなってしまっていたので、どう皆と関わったらいいのか距離感がわからなくて、ニュートラルでいたつもりでしたが、こういう経験がなかったので、不思議な感じでした。
知っているはずなのに、自分ひとりだけテレビで観ていた“ぎぼむす”のドラマに新たに参加しているような気分で、とにかく不思議な感じでした。
亜希子さんとみゆきの成長その後を見て
役を通り越して、リアリティがありましたよね。
みゆきの幼少期を演じていた横溝菜帆ちゃんは、当時10歳だったんですが、誰よりもスタッフの言っていることがわかる理解力のある子でした。今でも覚えているのは、綾瀬はるかさんは、(役の距離感を考えて)最初の頃は菜帆ちゃんと敢えて距離を置いていたような気がしました。菜帆ちゃんも大人っぽい子だったのでその雰囲気を感じてなのか、お互いにいい感じの距離感を保っているのを感じたのですが、回を重ねるごとに、亜希子さんとみゆきが次第に親子になるにつれて、少しずつ本当の親子のように見えてきたんです。演技を超えて、精神的に菜帆ちゃんも綾瀬さんに対して信頼を高めていっていたのが見て取れて、そういった現場での雰囲気がそのままリアルに視聴者の皆さんに伝わったんじゃないかなと思っていました。すごくよかったですよね。
上白石萌歌さんも、私は実際にお会いできていなかったんですけど、最終回に向かって亜希子さんと親子として成長していく様が画面から伝わってきましたよね。
視聴者の方にメッセージ
連続ドラマのときに、(脚本担当の)森下佳子さんの型にはまらない脚本が面白く、毎回楽しみにしていました。それだけではなく、出演者の皆さんの存在感、監督、MISIAさんの音楽、すべてがすごくバランスがよかったですよね。
個人的に、『義母と娘のブルース』で一番よかったなと思っていたのは、視聴者の方に、考える余白を持たせてくれるドラマだなと思ったことです。そこがこのドラマが多くの人に愛される要因になったんじゃないかなと思いました。
スペシャルの撮影で、久々に綾瀬はるかさんにお会いした日、監督のモニターを自分も一緒に見ていたんですけど、そこには亜希子さんを演じている綾瀬さんではなくて、“亜希子さん”がいたんです。確かに亜希子さんがそこに存在している。今回のスペシャルに関して、一番のみどころ、視聴者の皆さんに楽しんでいただけるところは、「亜希子さんが再び帰ってきた」これに尽きるんじゃないかなと思います。
そして、安心して楽しんでいただけるドラマになっていると思います。
2020年1月2日のよる9時から放送です。ぜひご覧ください。