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水曜劇場 夫婦道

水曜よる9時


ザ・お茶道

番組でお茶指導を担当する“極茶人”比留間嘉章氏が、お茶に関するウンチクやよもやま話を紹介するコーナー。ここをチェックすれば“お茶ツウ”になれる!?

第2回目のテーマ お茶の木(茶樹)と品種について

お茶の木にはどんな品種があるの…?
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日本では1953年(昭和28年)に茶樹の農林登録制度が始まり、このときに15品種が登録されて以来、現在では50以上もの品種が登録されています。なかでも、全国的に広く栽培されているのが、農林登録制度が始まった年に「茶農林6号」として登録された「やぶきた」という品種で、現在、全国生産量の約80パーセントを占めているそうです。

この「やぶきた」の特徴として、品質がよく安定した収穫も得られやすいほか、適応性も高いことが挙げられ、1970年代後半の静岡県で広く生産されるようになり、それをきっかけとして全国に栽培茶園が広がったとのこと。

ちなみにこの「やぶきた」は、1908年(明治41年)に静岡県で農業を営む杉山彦三郎という人物が、在来種の中から見つけた品種だそうです。

氏が竹やぶを切り開いた場所で茶園を造り、いくつかの茶樹を栽培した中から、2つの優良茶樹を選別。それらを茶園の北側と南側に植え直して、それぞれ「やぶみなみ」「やぶきた」と名付けたのが品種名の由来だとか。その後「やぶきた」は、静岡県立農事試験場での育成試験で注目されると、1955年(昭和30年)には県の奨励品種となり、その20数年後には日本一の生産量となる茶樹となりました。

なお、「埼玉県茶業協会」のホームページによると「さやまかおり」「やぶきた」「ふくみどり」「ほくめい」の4品種が、狭山茶として生産されているそうです。

比留間嘉章(ひるまよしあき)プロフィール

1977年に「茶の世界」に入ると、深蒸し茶の製造を中心に手揉み茶、微発酵煎茶の製造に取り組む。氏が作り上げた究極の淹茶法「八重奏(ヤエノカナデ)」は「これがお茶の味か!?」と、誰もがビックリするはずだ。
全国手もみ茶振興会理事、埼玉県手揉茶保存会会長、狭山火入れ保存会会長、全国手もみ茶振興会認定師範、
日本特産農産物マイスター「手もみ製茶」、日本茶業中央会認定「日本茶インストラクター」
HP「極茶人のこだわり」http://hiruma-en.ddo.jp/