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出演者インタビュー

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出演者インタビュー/新美 晴登役 松坂桃李さん

台本を読んだ感想はいかがでしたか?

“愛”や“ 盗む”といった、ストーリーに合わせた言葉が、セリフの中に盛り込まれていてオシャレだなと思いました。「TAKE FIVE」の盗み方も繊細に作られていますし、複線も緻密に計算されています。基本的には1話完結なのですが、全体を通して描かれる複線に関しては、最終回まで見ないと結末が分からないと思います。

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セリフがオシャレということですが、晴登のセリフで印象深いものを教えてください。

まだ、撮影はしていないんですけど、「あんたは気づいてないだろうけど、鍵はもう開きかけてる。最後に開けるのは俺だよ」というセリフかな。他にもたくさんありますが、“心を盗む”とか“鍵を開ける”とか、泥棒に関する言葉を使ったオシャレなワードがたくさん散りばめられているんです。そういったオシャレなセリフにも注目していただけたらと思います。

泥棒役という設定を聞いたときの印象はいかがでしたか?

一度、怪盗(『怪盗ロワイヤル』2011年TBS)を演じたことがあったので、そこまでの衝撃はなかったのですが、泥棒がメインでお話が進んでいくのは新鮮だなと思いました。どちらかというと、“警察”がメインになるドラマが多いですから。演じる上では、“逃げる”、“追われる”って非日常ですから、とても楽しいですね。緊張感があります。

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あとは、今回の「TAKE FIVE」が正義の泥棒という設定も面白いなと思いました。正義であれ“盗む”という行為は正当化できないんですけど、「TAKE FIVE」はちゃんと理由があって盗みをするので、そういう意味ではテレビドラマとしては新しいアプローチだなと思いました。

松坂さんの演じる新美晴登はどのような人物ですか?

非常に不器用なヤツだと思います。一見、誰とでも上手く接しているように見えるのですが、実は本音を伝えることができない。フィルターを1枚はさんでいるというか、欲しい物を欲しいと、好きなものを好きとストレートに言うことが苦手。だから、「俺は、一人でもやっていけるんだよ!」と強がった発言をしてしまうんじゃないかなと。

言葉の裏では、“必要とされたい”、“自分の存在を認めて欲しい”と思っていて、誰かを欲しているんじゃないかなと、僕は思います。
唐沢さん演じる正義や「TAKE FIVE」のメンバーと出会って仲間を知り、晴登の心にも変化や成長があればいいなと思っています。

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表の顔はセキュリティー会社の社員、裏の顔は泥棒という設定ですが…

“罠を張る側”と“罠を破る側”の両方を演じられるというのは、非常に面白いですね。 絶対に侵入できないようにセキュリティーを作り、同時に破り方や盲点も考えているということですから、そういう過程もイメージしながら演じています。

撮影現場はいかがですか?

とても楽しいです。唐沢さん、松雪さん、稲垣さん、六角さんと年上の方が多いので会話も新鮮ですし、お芝居中も思いっきりぶつかっていけるので居心地がいいですね。

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先輩とのお芝居が楽しい?

台本や監督の演出を踏まえた上で、物語のレールの幅を広げるために加えるエッセンスのバリエーションが豊富で、一緒にお芝居をしていると刺激的です。

セットもステキですね。

「TAKE FIVE」が集まる隠れ家的なバー「スウィングタイム」のクオリティが高いんですよ。美術部チームが相当気合いを入れて作ったということを感じられる豪華さです。大人の雰囲気を味わえる場所なので、みなさんも放送で確認してください。

『TAKE FIVE』にキャッチコピーをつけるとしたら?

「人間の本性」です。
何故かというと、“ 盗まれる”=“一番大切にしているものを奪われる”ことで、隠れていた人間の本質(本性)の部分がでてくるんじゃないかなと。危機的状況のときに見える顔が、その人の本当の姿なのかなと思うので、「人間の本性」かなと。

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“愛”もキーワードのひとつですが、松坂さんの思う“ 愛”とは?

言葉じゃなく、“行動”かな。 「好きだよ」、「愛しているよ」と言葉では重ねることが出来ても、それが本心かどうかは言っている本人しか分からないことですよね。だから、言葉ではなく、行動。

アクションシーンはいかがですか?

“アクション”と言っても、蹴るとか殴るとか殺陣などのアクションではなく、忍び込んだり逃げたりする過程でのアクションがメインなんですよね。第1話では、防犯装置が作動してしまい、閉まりかけのシャッターギリギリを走って駆け抜けるシーンがあったんのですが、そこはリアルに何度も走って撮影したのでみどころのひとつだと思います。

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共演者の印象はいかがですか?

唐沢さんのリーダーシップは素晴らしいですね。撮影が長時間に及ぶと、撮影のスピードが落ちたり、疲れが見えたりすることがあるんです。そういう時に、唐沢さんはキャストやスタッフに声をかけたり、駄洒落を言ったり(笑)して、現場を盛り上げてくれるんです。しかも、それをいい塩梅でバランスよく保ってくれる。

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唐沢さんに助けられていることは多いと思います。だから、いつもみんなの中心に唐沢さんがいて、「どこまでもついていきます!」という雰囲気で撮影が行われています。

松雪さんはお会いするまでは、無口な方なんだろうなと思っていたんです。映像で見るクールビューティーのイメージが強かったので。でも実際にお会いしたら、ものすごくフレンドリーで物腰の柔らかい方でした。松雪さんの出演していた映画『デトロイト・メタル・シティ』のキャラクターが好きだと話したら、撮影中のエピソードを話してくださったり、好きな音楽の話をしてくださったり、とてもナチュラルで素敵な方ですね。

稲垣さんはとても探究心のある方ですね。たくさんの舞台や映画をご覧になっていて、色々なジャンルに詳しいんですよ。撮影の合間に話したりするんですけど、それがとても面白いんです。稲垣さんと話していると、僕はまだまだだな、と思います。

六角さんは、視点が面白いですね。唐沢さんたちと話しているときに、六角さんがボソっとツッコミを入れることがあるのですが、物事を違った角度から捉えていて楽しい方だなと思います。

入江くんは、周りをよく見ている人だなと思います。年齢も一番近いので、仲良くやらせていただいています。

最後に、視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。

『TAKE FIVE』の撮影は、部活のような雰囲気で、非常に男臭い現場です。 男臭いですが、作品は非常にオシャレです。 僕らの愛が、『TAKE FIVE』という作品を通して視聴者のみなさんに伝わってくれればいいなと思います。今までにない作品に仕上がっていますので、ぜひご覧ください。

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