TBS「2018 ワールドカップ ロシア」

6月開幕

PLAYBACK SAMURAI BLUE 日本代表のW杯軌跡を振りかえる

第1回2018.06.01 更新
“勝点1”が遠かった初の夢舞台:1998年フランス大会

2018年ロシアW杯を直前に控えて日本代表のW杯の軌跡を辿る企画。
第一弾は日本が初出場を決めた1998年フランスW杯。

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今でこそ6大会連続で出場を果たし、W杯の常連となっている日本。
しかし、当時はジョホールバルの歓喜(マレーシアのジョホールバルで行われたアジア第三決定戦でイランに勝利)を経てW杯初出場を果たし、右も左も分からない状態で本大会に臨むことになる。

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その過程で日本史上初のW杯監督となる岡田武史監督は、それまで日本の象徴的選手だった三浦知良を落選させる決断を降す。
この落選劇は、20年経った今でも日本サッカー界の衝撃な出来事として語り継がれている。

当時の組み合わせは優勝経験のあるアルゼンチンを除いて日本、ジャマイカ、そしてクロアチアという初出場国3ヵ国が同居するという後にも先にもない特異なグループ。
アルゼンチンは無理でもジャマイカとクロアチアには勝てるのではないかという楽観的な世論が渦巻いていた(クロアチアは旧ユーゴスラビアの流れを汲み、2年前に行われた欧州選手権でもベスト8に進出していた強豪。
98年W杯でも初出場国では64年ぶりとなる準決勝進出を果たしている)。

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しかし、蓋を開けてみれば本大会の結果は3戦全敗。
今でもこの成績は日本のW杯史上、最低の成績だ。

今思えば、日本と南米勢との因縁はこの時から生まれていた。
日本はW杯で南米勢とグループリーグで同居した大会では一度も決勝トーナメントへ進めていない(98年W杯、06年W杯、14年W杯)。
今大会でも南米勢のコロンビアと2大会連続で同居。
法則でいけばグループリーグ敗退の番だ。
今大会では初出場からの因縁が断ち切れるかに注目だ。

<サッカーコラムニスト 宝田雅樹>

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