インタビュー

尾野真千子さん(小山遥役)

最初に台本を読まれた感想を教えてください。

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わたしの実家が山に囲まれていて、18歳までそこで過ごしてきたので、山にはとても思い入れがありますし、良い思い出がたくさんあります。ですから山の診療所が舞台の話と聞いたときに、山でこういうお仕事が出来るということがとても嬉しくて、自分が生きてきた山の想いなどをこのドラマで発揮できたら、と思いました。

演じる遥さんは、山に対してどう思っている女性でしょうか?

母親が山で亡くなってしまっていて、悲しい思い出があるかと思うのですが、絶対的に山を愛している人で、母のことでは山を嫌いになっていないような気がします。父親の再婚相手に対しては、きっと家族としては受け入れていますが「自分の母親ではない」という気持ちです。ですから雪乃さんとはなかなか打ち解けられませんが、演じている三浦理恵子さんとは、とても打ち解けています(笑)。
また帰ってくるということは、ちゃんと山を愛していて、「山」自体が家族だと思えるようになったのではないかと思います。

看護師というお仕事の役ですが、演じてみていかがですか?

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わたしの姉が看護師なので、とても親近感を感じています。いつも医療ものの作品に出演させていただくときは姉に話をしていて「サチュレーション」という単語が言いづらいと言う話をします。「酸素飽和度」という意味なんですけれど、今回もすでに何度か出てきましたね。
実際に演じてみると、本当に難しいです。脈を取る作業ひとつ取っても、形だけというわけにいきませんから、ちゃんと位置を確認して、正しく計らないといけませんからね。わたしは向井さんほど医療シーンがあるわけではないですが、専門用語も多いですしやはり大変です。でも演じるやりがいはありますね。看護師という仕事自体、命に係わることですし、わたしたちと切っても切り離せない大切なお仕事だと思いますし、演じてみてもそう思います。助けられる命を助けたいと思っていて、それは遥だけではなく、誰もがそう思って現場に立っていると思います。

遥さんは速水先生にどんな印象を持っていたんでしょうか?

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第一印象は、まさにセリフに出てくる通り「山をなめている」、と思っていたでしょうね。やはり身内を山で亡くしていますし、山では何があるか分からないから、遥たちは本当に慎重に行動しています。ちょっとしたことが大事故に繋がるということを身に沁みてわかっているので、「水がない」とかいいかげんな人を見ると本当に腹立たしいんだと思うんです。多分、その時は大キライなんでしょうね、態度にものすごく出ています(笑)。ですから最初は常に速水先生につっかかっていますが、本当に正しいことを言っているので、ただ山をなめている人が許せないんだ、と思いますね。
でも医師として腕もあって、だんだんと山の医療というものを理解して治療してくれる姿を見て、徐々に見直し始めていくんでしょう。でも見直したと思ったらまた見損なったり、とその繰り返しですので、そういう二人のやりとりを見ていただきたいです。

向井理さんとの共演はいかがですか?

すごく頼りがいのある人です。「このシーンはどうしようか」と相談すると、すごく親身になって考えてくれたり、自分だったらこう思う、とか一緒に考えて提案してくださるんです。いろいろと試しながら探り合って、絡み合っていけばいいお芝居が出来ると思っています。ドラマの中でもゆくゆくは遥と速水先生もそういう尊敬しあえる仲になったらいいな、と思いますね。

ほかの共演者の皆さんとはいかがですか?

わきあいあいとしています。これまで同じ作品に出演したことがあっても直接一緒にお芝居をしたことがなかったので、ほとんどの方と初めてご一緒しますが、本当に楽しくて、温かく見守ってくださったりご指導してくださるので、居心地がいいです。

山での撮影は順調ですか?

山のぼりのシーンは苦戦しています。山のあるところで育ってはいますが、山登り自体は決して得意ではないので…むしろ向井さんのほうが、息があがっていないですね(笑)。ロケ自体とても好きなのですが、山は天候に左右されるので体調には気をつけています。山荘のオープンセットもとてもステキで、「遥はここで生きていく人なんだ」ということを素直に受け入れることが出来ました。

ご覧の皆さまにメッセージをお願いします。

人間関係や「命」という大切なこと、山への想い、そういうことがどんどん変化しつつあります。人間味のある医療ドラマですから、ご覧になって心が温まる作品になればいいなと思っています。