コース紹介

【ウィスリング・ストレイツ】
ウィスリング・ストレイツとは、「風の鳴る海峡」という意味。その名の通り、ミシガン湖畔に作られたリンクスの趣きを持つ全米屈指の難コースだ。
元々は陸軍の滑走路だった土地に名匠ピート・ダイがバンカーを967も配置し、荒涼とした不気味なムードを作り上げた。実際、その荒涼とした荒地のようなコースが2010年にある「悲劇」の舞台となってしまった。
2位に1打差の首位で最終18番ホールを迎えたダスティン・ジョンソンは、18番のティーショットを右のギャラリーの中へ打ち込んでしまう。
ギャラリーが踏み荒らした場所にあったダスティンのボール。そこからまずまずのセカンドショットを打ち、3オン2パットのボギーでホールアウト。
バッバ・ワトソンとマルティン・カイマーと3選手でのプレーオフに突入、するはずだった・・・。
しかし、ダスティンはセカンドショットの際にクラブを「ソール」して打っていたことが発覚。
セカンドショットのボールが「バンカー」とされている場所にあったことに気づかずソールして打っていたダスティンはペナルティを受けてしまい、プレーオフに参加できず初のメジャータイトルのチャンスを逃してしまう。
これも名匠ピート・ダイがこのウィスリング・ストレイツに仕掛けた「悪戯」とも言える悲劇で今年の選手もボールを曲げた際は、そこが「バンカー」なのか「ただの荒地」なのか、慎重に判断しなければ、また「悲劇」が起こってしまう。