日曜劇場『集団左遷!!』

インタビュー

【3】香川照之さん
福山雅治さんとは大河ドラマで共演して9年ぶり
1年以上ご一緒させていただいたので、もう遠慮もない間柄です。
再びご一緒させていただけるのはありがたいですし、楽しみにしていました。
お互いあれからいろいろ経てきたので、再会したときは「話したいことがいっぱいあるね!」と話しました。
福山雅治さんが演じる片岡洋という人物
素直で単純で、すごく騙されやすい人というところがいいんじゃないでしょうか(笑)。
50歳になっても、そういう感覚だというところがすごく魅力的に映ればいいなと思っています。「頑張って、頑張って、頑張りましょう!!」というキーワードで突き進む50歳。
そういう姿が単純に観れて、そういう男を福山さんが演じるということが、核になっているドラマだと思います。
福山さんとの撮影でのエピソード
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(インタビュー当日)さきほど撮影してきた3話の片岡と真山のケンカシーンですが、「子どものケンカっぽく見えればいいな」と2人で話していたんですよ。言い合う姿がスポーツのように見えず、銀行員同士のケンカなのに、子供っぽいケンカに見えて、なおかつそれがおじさんたちがやっているということで、チャーミングに見えるというのが先ほど屋上で撮った3話のシーン。そういうやりとりがあるシーンは、おもしろいですよね。
 そして、この前発覚したのですが、今回のドラマ撮影場所の近くに、25年以上前に福山さんが住んでいたマンションがあるそうなんです。そこから散歩で向かった”桜坂”。「こんないいところがあるんだ。いつか歌にしたい」と思った5年後に発売したそうです。その時にこの場所で着想したそうです。「自分には才能がない…」と思いつめながら散歩していた場所というから、原点をもう一度思い出される場所なんだそうです。良い話ですよね。『桜坂』を生んだところで、原点にかえって撮影をしている『集団左遷!!』なんだそうです。
「頑張る」ということ
「やめない」ということじゃないでしょうか。「やめる」と決めるのは自分。自分で「出来ないから、やめよう」と決めるのは、「頑張っていない」ことだと僕は思う。だから「頑張る」というのは「やめない」ってことじゃないかと僕は思います。
いつもと違う日曜劇場
複雑なドラマではないので、どういう受け止められ方をするのか、わからないですけれど、ドラマの台本が、青空でビルが建っているデザインなんですよ。そして、撮影場所でよく行く多摩川沿いの土手。よる9時放送の銀行ドラマだけれど、室内のシーンに戻っても、土手から見える青空の残像が残るようなドラマに反映されていればいいなと思っています。
従来の銀行ドラマといえば、かちゃかちゃと機械が鳴っている室内で起こる、ネトネトした芝居が求められるドラマもあったと思うけれど、やっぱり多摩川沿いの土手の近くにある蒲田支店が舞台…いいところを選んだなあと思いました。ビル群に囲まれているけど、ビル群が遠くに見えて、野球場も後ろに見える。追いやられ感が出ている気がします。
撮影での蒲田支店のチームワーク
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今はもう、楽しくさせてもらう側じゃなくて、楽しくする側ですから。カメラの前でいいセリフを言えればいいっていう歳でもないので…(笑)。
最近で言えば…高橋和也さんご夫妻の馴れ初めがすごく面白かったですね。詳しくは言えないですが、いい結婚だなと思いました。
あとは…橋本真実さんの撮影スタジオへの来方とか…詳しくは言えないですが(笑)。そんなところでしょうか。いい感じのチームですよ(笑)。
メッセージ
日曜劇場『集団左遷!!』というハードラックなタイトルがついていますが、銀行という舞台で、福山雅治さんをはじめ、おじさんたちが頑張って不遇を乗り越えてノルマを達成していくという、シンプルなお話になっております。すっきりとお楽しみいただいた後、また月曜から頑張っていただけるような内容になっていると思います。
ぜひ、日曜日よる9時にチャンネルをあわせて、観ていただければと思っております。日曜劇場『集団左遷!!』よろしくお願いいたします。