参院選関連ニュース2人区の静岡選挙区、野党共闘の現実

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カギを握る“野党共闘”の現実に注目しました。
全国に32ある「1人区」では野党が統一候補を擁立し、事実上、与野党一騎打ちの戦いです。

しかし、複数の議席を争う選挙区では野党候補同士が票を奪い合う野党対決の構図となっているのです。共闘と対決で揺れる選挙の現場を取材しました。

徳川家康、ここ静岡は家康が生涯の3分の1を過ごした徳川ゆかりの地です。
それからおよそ400年。

「徳川家康はここで新しい時代、平和な日本をどう築くかをずっと考えた。徳川の平和が始まった、生まれた場所であります」(立憲民主党・徳川家広候補)

立憲民主党の新人・徳川家広候補。徳川宗家19代目で家康の末裔です。
安倍政権の原発政策や憲法改正の動きを批判し、「打倒自民党」を掲げていますが、その動きに神経を尖らせているのは、実は自民党ではありません。

「おそらく静岡が激戦区なんでしょう。でも、私は負けないよ 絶対に負けない」 (国民民主党・榛葉賀津也候補)

国民民主党の現職・榛葉賀津也候補。
キャリアは3期18年、参議院幹事長も務める榛葉氏が徳川氏を意識するのは、静岡ならではの事情があります。

静岡は2つの改選議席を争う「2人区」。
これまでは、自民党とかつての民主党系の候補者が1議席ずつを分け合ってきました。

榛葉氏を擁する国民民主党は今回、立憲民主党に候補者擁立の見送りを打診しましたが受け入れられず、野党共闘は破談。 各候補の言いぶりからはわだかまりもうかがえます。

(Q.戦いにくさは感じている?)
「私が意識しているのは、あくまでも自民党の牧野京夫さん。榛葉さんのことは友人だと思っております」(立憲民主党・徳川家広候補)

(Q.徳川さんは「榛葉さんは友達だ」と?)
「そうです、友達です。会ったことはあるけど、しゃべったことないんだよね。いろんな友達いるからいいんじゃない」(国民民主党・榛葉賀津也候補)

選挙の現場では、完全な一枚岩とは言えない状況です。

一方、受けて立つ自民党からは現職の牧野京夫氏が立候補しています。

「私は国土交通省の副大臣をやらせていただいています。命を守る事業、一生懸命やっていきます」(自民党・牧野京夫候補)

国交副大臣を務める牧野氏は、安倍政権の実績を訴える選挙戦です。
野党側の状況を、どう見ているのでしょうか。

(Q.野党がもめていると自民党に有利?)
「そこは選挙だからせめぎ合いがあるから、有利も不利もないと思いますよ」 (自民党・牧野京夫候補)

「いつも通りの選挙をやっている」と話す牧野氏。
安定した政治が必要だと訴えています。

そして、共産党からは新人の鈴木千佳氏が立候補しています。
この日、鈴木氏のお弁当は“キャラ弁”でした。

「年金で2000万円貯金しろって言っているから貯金するんじゃなくて、1票で変えようという共産党の提案」 (共産党・鈴木千佳候補)

共産党は今回、1人区の選挙区では多くの候補者を取り下げ、野党共闘に協力しました。 参議院で「改憲勢力が3分の2」を獲得することを防ぐ手段、という位置づけです。

「比例は日本共産党へとご支援を広げていただき、どうか国会に送ってください、躍進させてください」 (共産党・鈴木千佳候補)

比例代表での票の掘り起こしに全力を挙げていて、選挙区と合わせて10の議席獲得を目標にしています。

さまざまな思惑を抱えながら戦う選挙戦。
なお、静岡選挙区では諸派の畑山浩一氏も立候補しています。(7月12日18:36)


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7月21日(日)よる7:54放送

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