TBS 連ドラ・シナリオ大賞

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第1回『 TBS 連ドラ・シナリオ大賞 』受賞者コメント

恋うたドラマスペシャル「 三日月 」牧野圭祐 さん 2011/03/05

第1回シナリオ大賞の勉強会に参加してから、2年ほど経ちました。私の場合、入選はしても受賞はしていなかったのですが、勉強会終了後もプロットや企画のアイデア出しなどに参加させて頂きつつ、今まで ( 2011年3月現在 ) に単発・連ドラ合わせて3本書かせて頂きました。

TBS 局内にいると、勉強会に出席されていたプロデューサーの方々とよくすれ違うのですが、口下手な私にも、今でも笑顔で声をかけてくださいます。
また、第一回目の同期の方や、第二回目の方々の存在も励みや刺激になります。連ドラ「 新参者 」のお話をプロデューサーの伊與田さんから頂いたときはどうなることかと思いましたが、多大なるご迷惑をおかけしながら ( 今もご迷惑の連続ですみません…!) 、同期の真野さんと共に何とかやり遂げることが出来ました。

私がもしシナリオ大賞に応募していなかったら、今まったく違う生活をしていたはずです。間違いなく、応募したことが転機だったと思います。正直な話、応募時には入選するなんて思ってもいなかったので ( 連ドラ形式で書くなんてやったことなかったので ) 、自信があろうがなかろうが、まずは応募してみたらいいのではないかと思います。

恋うたドラマスペシャル「 三日月 」泉澤陽子 さん

今考えても、最終選考に残った人を対象に勉強会を開いて頂けるというお話は、願ってもないチャンスで、とてもラッキーなことでした。

自分の書いた企画書などを現役のプロデューサーの方々に読んでもらい、感想を頂く勉強会はとても刺激的でした。回を重ねるごとにプロデューサー方や私たち最終選考者もお互いの個性がわかってきて、名前を見なくても誰の書いた企画書かわかるくらいになり、書くものにはこんなにもそれぞれの個性が出るものなんだなぁ…… と私も改めて実感しました。こうやって一人一人の個性をわかってもらい、プロデューサーと脚本家の相性を見るための勉強会だったのです。

こんな風に勉強会を開いてくれるというのは、TBS さんの本気具合を感じましたし、「 なんとかチャンスをつかんで欲しい 」という、私たち最終選考者一人一人に対する愛情みたいなものを感じて、本当に深く感謝しています。

その後さらにラッキーなことに、デビューまでさせて頂くことになり、浮かれていたのですが、実際に体験するドラマ制作の現場はシビアで、私の書いた脚本は何回も書き直すことになり、想像以上に大変でした。よく脚本作りは「 共同作業 」という言葉を聞いてはいましたが、思っていた以上に本当に「 共同作業 」 で、プロデューサー方や監督に助けられ、何とか完成まで漕ぎ付けることができました。作品が放送されて形に残ったのは嬉しかったですし、これからの自分の課題も見えてきて、とても勉強になりました。

ネットドラマ「 ケータイ刑事 銭形命・スピンオフ 」中山智博 さん

TBS 連ドラ・シナリオ大賞の一番の醍醐味は何といっても『 実践 』で、現場を知ることができるということだった。

数ヶ月に及ぶ勉強会では、具体的なテーマで課題が与えられ、最終選考に残った10名は毎回、積極的に、その課題に取り組んだ。

正直、周りのレベルの高さにたじろぐ自分がいた。このコンクールで、最終選考まで残る人というのは、何かしらの才があるのだから当然だ。

果たして、私はどうだったか――?

思い返すのは、最終選考に残った仲間たちの奇抜なアイデアや卓越した筆致。そして、シナリオには関係ないのかもしれないが、人間的魅力に溢れている人たちが多かった気がする。

私は、今も、その仲間 ( =ライバル ) たちを想像しながら、書いている。

夏うたドラマスペシャル「 幸せの贈り物 」鹽野佐和子 さん

「 TBS 連ドラシナリオ大賞・勉強会 」は、最終選考に残った私たちが提出する企画やシナリオに対してプロデューサーの方々がダメだしをしてくださる場であり、私たちの潜在性が試されている場だったと思います。例えるならコンクールはセンター試験で、勉強会が本試験。
ですので緊張の連続でしたが、一方でライターの目線からプロデューサーの皆様の個性を垣間見させていただくのは、滅多にない楽しみでした。
「 熱血教師もの 」を制作された方は常に熱い“ 攻め ”の方だし、「 昭和を格調高く描いたドラマ 」を作られた方は、崩した笑顔の中にも品格を備えていて… など。
「 第二回 」に応募される皆さんは、好きなドラマのプロデューサーに渾身の一撃 ( 企画 ) を提出するつもりで応募作品を書かれてもいいと思います。大胆ですが、「 このプロデューサーさんにアタシのシナリオをやって欲しい!」というくらいの真剣な気概はデビューを目指す人には必要です。
さて、勉強会最終回の頃、私はデビュー作となる「 夏うたドラマ SP 幸せの贈り物 」のシナリオ作成のまっただ中におり、厳しい「 本打ち 」の洗礼を受けておりました。
それは、まさにいきなり放り出されたバトル・フィールドで、ルールも戦略も手探りの中、決定稿締め切りがやってきました。“ 現場 ”は甘くありませんでした。
無我夢中でしたが、プロデューサー、ディレクターの皆さんに引っ張っていただいて、現場でしか学べないことをたくさん教えていただいたし、良い作品が残せたと思っています。
この道は細く険しいですが、私が走りきれたのですから、もっと速く、もっと強く走れる方がたくさんいらっしゃるはずです!
「 気力と根性とオリジナリティーには自信がある!」と思われるライターの皆さん、躊躇うことなく前へ歩み出してください。 楽しい勉強会と厳しいデビュー戦が、きっとあなたを待っています!