「ラブ・ストーリーは突然に」終わった・・・
かなわぬ恋の相手となった町子さんを、宮沢賢治の妹にして最大の理解者であった「トシ」になぞらえた寛治さん。「純粋なるものの象徴」として美しい記憶の中に閉じ込めたかったようで。
町子さんも大人なので、純粋なだけではなかったですよね。それでも「トシ」だったことにしたい。
『永訣の朝』はご存じの通り、激しい雪の中、不治の病に倒れた妹トシへの惜別、熱く深い祈りを永遠にとどめた賢治の絶唱であります。それを、町子さんは「トシ」だ、「今日のうちに遠くへ行ってしまう私の妹」だと思えば、諦めもつく、という思考なら、寛治さんてある意味メンタル強いですね。手の届かない対象は「トシ」だったことにすれば、かなりの失恋の痛手は救われるはず?
町子さんがまた「カンチ!」って(笑)、小田和正さんの「ラブ突」流れましたよ。♪あの日あの時あの場所で君に会えなかったら・・・ 蘭丸、寛治、光の出会いにも当てはまる歌ですなあ。
猫派/女性 (50)2016年8月9日(火)