2019年1月20日(日) 平成30年度こども音楽コンクール
文部科学大臣賞選考会レポート
1月20日(日)東京・赤坂のTBS放送センター内で、平成30年度「こども音楽コンクール文部科学大臣賞選考会」が開催されました。
全国7ブロックの地区大会、ブロック大会で最優秀賞を受賞した各部門の代表校が、録音素材で出場しました。
3会場に分かれて行われた審査の結果、小学校・中学校それぞれ6部門で平成最後の文部科学大臣賞受賞校が決定しました。
文部科学大臣賞受賞校と審査員特別賞受賞校は、2月23日(土)東京オペラシティコンサートホールで行われる「文部科学大臣賞授賞式」で、それぞれ賞状が授与されることになります。
今年度の応募数は、全国で1,532校、およそ42,000人の皆さんが「こども音楽コンクール」に参加され、演奏を披露してくれました。参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。また来年度もぜひ参加してくださいね!

小・中学校声楽部門の審査員の先生方

小学校器楽部門の審査員の先生方

中学校器楽部門の審査員の先生方
審査員の先生
文部科学大臣賞の選考会は、小・中学校の声楽部門、小学校の器楽部門、中学校の器楽部門の3会場に分かれて審査が行われました。
小・中学校声楽部門・・・一鐵久美子先生(声楽家)、岩渕嘉瑩先生(声楽家)、清水喜承先生(声楽家)、志民一成先生(文部科学省)、高牧康先生(声楽家)、林剛一先生(声楽家)、三宅悠太先生(作曲家)
小学校器楽部門・・・有賀誠門先生(リズミスト)、大浜和史先生(作曲家)、鈴木寛先生(音楽教育)、外山和彦先生(作曲家)、深江彰先生(クラリネット奏者)、山下薫子先生(音楽教育)、渡部勝彦先生(指揮者)
中学校器楽部門・・・井上順平先生(トロンボーン奏者)、臼井学先生(文部科学省)、奥慶一先生(作曲家)、清水和高先生(フルート奏者)、廣木良行先生(作曲家)、吉田太美男先生(トランペット奏者)
順不同
審査員の先生から各会場の講評
志民 一成先生(小・中学校の声楽部門)から
いずれの学校も声部のバランスが良く、美しいハーモニーを響かせられていたと思います。その中で、上位に入った学校は以下の点で優れていたと考えます。
発音が作為的でなく、自然で聞き取りやすい。フレーズやリズムのエネルギーを促え、表現できている。曲調の変化に応じた、音の響き、音色のバリエーションが豊かで、色彩感がある。そして一人一人の声の持ち味を無理なく生かしている。
これらのことを参考に、ますます素晴らしい声楽の表現を目指していただきたいと思います。
深江 彰先生(小学校の器楽部門)から
本日は7名の審査員で聴かせていただきました。
各地区のたくさんの参加団体の中から選ばれた団体の演奏だけあって、どの演奏も魅力があり、とても聴き応えがありました。集中して聴かせていただいているうちに、小学生が演奏していることを忘れてしまうほどでした。録音での審査はライブの演奏に比べて、ややシビアに聴こえてしまう面があろうと思います。音の処理や立ち上がり、バランスやピッチなどの基本的な面が明確に聴こえてしまうので、日々細部まで丁寧に訓練されていることがより大切に思えます。
皆さん、これからも練習に励んで、また素敵な演奏を聴かせて下さい。
臼井 学先生(中学校の器楽部門)から
文部科学大臣賞選考会まで残った団体だけあって、さすがの演奏の連続でした。
録音した音源を聴きましたが、演奏している中学生の皆さんの姿が目に浮かぶようでした。楽器には、それぞれの楽器固有の音色や響きがありますが、それが十分イメージできている演奏が多かったように思います。
チーム全体としてのサウンド感をどう作っていくか、その中で自分はどこまで主張し、どこで支えるのか等、各自が自分の意志を持って演奏していくこと、また歌う旋律はもっと思い切って歌うことなど、更に生き生きとした演奏になることを期待しています。
これからも音楽を楽しんでいって下さい。
平成30年度こども音楽コンクール 文部科学大臣賞 受賞校
ブロック | 学校名 | 学年 | 人数 | 形態 | 曲名 | 作(訳)詞 作(編)曲 |
指揮・伴奏 |
小学校 重唱部門 | |||||||
中部日本 | 愛知県岡崎市立 梅園小学校 |
5・6 | 4 | 四重唱 | 台風は考える | 藤 哲生 加賀清孝 |
無伴奏 |
中学校 重唱部門 | |||||||
西日本A | 大阪府 河内長野市 清教学園中学校 |
2・3 | 4 | 女声 四重唱 |
無伴奏女声合唱のための「きまぐれうた」から IV.みあげれば宇宙 |
工藤直子 土田豊貴 |
無伴奏 |
小学校 合唱部門 | |||||||
東日本B | 長野県箕輪町立 箕輪中部小学校 |
4~6 | 38 | 三部 | ウラ・ニモロ -こころの住処- |
唐沢史比古 唐沢史比古 |
唐沢流美子(先) 無伴奏 |
中学校 合唱部門 | |||||||
東日本B | 長野県箕輪町立 箕輪中学校 |
1~3 | 34 | 混声 四部 |
小諸馬子唄 | 佐久地方民謡 唐沢史比古(編) |
武田香代(先) 無伴奏 |
小学校 重奏部門 | |||||||
西日本A | 奈良県王寺町立 王寺小学校 |
6 | 6 | 金管 打楽器 六重奏 |
「3つのシャンソン」から 2.3羽の美しい極楽鳥 3.ロンド |
M.ラベル 吉﨑直之(編) |
なし |
中学校 重奏部門 | |||||||
北海道 | 北海道北斗市立 上磯中学校 |
2 | 5 | クラリネット 五重奏 |
波影 | 片岡寛晶 | なし |
小学校 合奏第1部門 | |||||||
東日本A | 千葉県船橋市立 峰台小学校 |
5・6 | 31 | 筝合奏 | 春の詩集 | 牧野由多可 | なし |
中学校 合奏第1部門 | |||||||
西日本A | 奈良県天理市 天理中学校 |
1~3 | 33 | 弦楽 合奏 |
弦楽のための三楽章(全楽章から抜粋) | 芥川也寸志 | 上田久仁子(先) |
小学校 合奏第2部門 | |||||||
東日本A | 千葉県 習志野市立 谷津小学校 |
4~6 | 100 | 管弦楽 | 「交響譚詩」から 第一譚詩 | 伊福部昭 | 冨田政芳(先) |
中学校 合奏第2部門 | |||||||
東北 | 福島県郡山市立 郡山第五中学校 |
1~3 | 64 | 管弦楽 | 交響曲第2番ホ短調 作品27から 第一楽章 |
ラフマニノフ | 本田あゆみ(先) |
小学校 管楽合奏部門 | |||||||
西日本A | 大阪府枚方市 関西創価小学校 |
4~6 | 55 | 吹奏楽 | シンフォニック・ダンス フロム ウェスト サイド ストーリー |
L.バーンスタイン P.ラベンダー(編) |
堀夢夏(先) |
中学校 管楽合奏部門 | |||||||
北海道 | 北斗市立 上磯中学校 |
1・2 | 57 | 吹奏楽 | バレエ音楽「青銅の騎士」から | R.グリエール 田川伸一郎(編) |
中條淳也(先) |
平成30年度こども音楽コンクール 審査員特別賞 受賞校
ブロック | 学校名 | 学年 | 人数 | 形態 | 曲名 | 作(訳)詞 作(編)曲 |
指揮・伴奏 |
中学校 重奏部門 | |||||||
東日本A | 千葉県船橋市立 御滝中学校 |
1~3 | 5 | クラリネット 五重奏 |
エンスロール | ミキナ(作・編) | なし |
中学校 管楽合奏部門 | |||||||
中部日本 | 三重県四日市市立 南中学校 |
2・3 | 61 | 吹奏楽 | バレエ組曲「シバの女王ベルキス」から I.ソロモンの夢 IV.狂宴の踊り |
O.レスピーギ 髙橋唯(編) |
髙橋唯(先) |
平成30年度 文部科学大臣賞 各部門順位(1位~3位)校
小学校・重唱 | |||||
大臣賞 | 梅園小学校 | 2位 | 幌西小学校 | 3位 | 和徳小学校 |
小学校・合唱 | |||||
大臣賞 | 箕輪中部小学校 | 2位 | 坂戸小学校 | 3位 | 幌西小学校 |
小学校・重奏 | |||||
大臣賞 | 王寺小学校 | 2位 | 釜小学校 | 3位 | 谷津小学校 |
小学校・合奏第1 | |||||
大臣賞 | 峰台小学校 | 2位 | 旭が丘小学校 | 3位 | 橘小学校 |
小学校・合奏第2 | |||||
大臣賞 | 谷津小学校 | 2位 | 天理小学校 | 3位 | 開成小学校 |
小学校・管楽合奏 | |||||
大臣賞 | 関西創価小学校 | 2位 | 西海神小学校 | 3位 | 野岸小学校 |
中学校・重唱 | |||||
大臣賞 | 清教学園中学校 | 2位 | 東白石中学校 | 3位 | 志賀中学校 |
中学校・合唱 | |||||
大臣賞 | 箕輪中学校 | 2位 | 須賀川市立第ニ中学校 | 3位 | 北都中学校 |
中学校・重奏 | |||||
大臣賞 | 上磯中学校 | 2位 | 御滝中学校 | 3位 | 平坂中学校 |
中学校・合奏第1 | |||||
大臣賞 | 天理中学校 | 2位 | 宇和島南中等教育学校 | 3位 | 羽田中学校 |
中学校・合奏第2 | |||||
大臣賞 | 郡山第五中学校 | 2位 | 船橋中学校 | 3位 | 依佐美中学校 |
中学校・管楽合奏 | |||||
大臣賞 | 上磯中学校 | 2位 | 四日市市立南中学校 | 3位 | 一箕中学校 |

日 時 | 2019年2月23日(土) 13:50 開場予定 14:30 開演予定 |
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場 所 | 東京オペラシティ コンサートホール (東京都新宿区) |
授賞式の内容
柴山昌彦文部科学大臣(出席予定)より各受賞校に賞状の授与。 受賞した5校(予定)のみなさんに、受賞曲の記念演奏をしていただきます。今年度は、受賞校の皆さんによる演奏をメインに記念演奏をお送りします。こども音楽コンクールならではのさまざまな音楽形態で受賞校の素晴らしい演奏をお楽しみいただきます。
観覧をご希望の方は、必ず往復はがきでお申し込みください。
申し込みは、お一人様1通とさせて頂きます。重複は無効になります。
住所・氏名・観覧する希望人数を必ずご記入の上 (返信用にも住所、氏名をお忘れなく。)
〒107-8066
TBSラジオ こども音楽コンクール
オペラシティ 観覧希望の係り まで
締め切りは、2019年2月7日(木)到着分まで有効とさせていただきます。
また、応募多数の場合は抽選とさせていただきます。ご了承ください。
