2015年1月25日(日)平成26年度こども音楽コンクール
文部科学大臣奨励賞選考会レポート
1月25日(日)東京・赤坂のTBS放送センター内で、平成26年度「こども音楽コンクール文部科学大臣奨励賞選考会」が開催されました。
全国7ブロックの地区大会、ブロック大会で最優秀賞を受賞した各部門の代表校が、録音素材で出場しました。
3会場に分かれて行われた審査の結果、小学校・中学校それぞれ6部門で文部科学大臣奨励賞受賞校が決定しました。
文部科学大臣奨励賞受賞校と審査員特別賞受賞校は、2月28日(土)東京オペラシティコンサートホールで行われる「文部科学大臣奨励賞授賞式」で、それぞれ賞状が授与されることになります。
今年度の応募数は、全国で1,627校、およそ48,000人の皆さんが「こども音楽コンクール」に参加され、演奏を披露してくれました。参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました。また来年度もぜひ参加してくださいね!

小・中学校声楽部門の審査員の先生方

小学校器楽部門の審査員の先生方

中学校器楽部門の審査員の先生方
審査員の先生
文部科学大臣奨励賞の選考会は、小・中学校の声楽部門、小学校の器楽部門、中学校の器楽部門の3会場に分かれて審査が行われました。各会場7名の先生方が審査を担当してくださいました。
小・中学校声楽部門・・・岩渕嘉瑩先生(声楽家)、太田黒京子先生(声楽家)、清水喜承先生(声楽家)、田島好一先生(声楽家)、則竹正人先生(声楽家)、池田温先生(音楽教育)、加藤徹也先生(文部科学省)
小学校器楽部門・・・小森昭宏先生(作曲家)、大内邦靖先生(トロンボーン)、木村真喜子先生(ヴァイオリン奏者)、峯岸創先生(音楽教育)、渡部勝彦先生(指揮者)、小櫻秀爾先生(作曲家)、臼井学先生(文部科学省)
中学校器楽部門・・・外山和彦先生(作曲家)、岩本伸一先生(サクソフォーン奏者)、清水和高先生(フルート奏者)、吉田太美男先生(トランペット奏者)、岡本仁先生(指揮者)、鈴木寛先生(音楽教育)、津田正之先生(文部科学省)
順不同
審査員の先生から各会場の講評
加藤徹也先生(小・中学校の声楽部門)から
各部門ともに思いが込められた素晴らしい演奏が続き魅了されました。特に合唱部門は大接戦でした。いずれの団体も確かな技術に支えられ、それぞれの持ち味が生かされて充実した表現になっていました。日頃の皆さんの弛みない努力の賜だと思います。
心を合わせて演奏された皆さん、それを支えた多くの方々、また指導された先生方に心より敬意を表します。これからもお互いに気持ちを通わせながら楽しい活動を続け、よりよい表現を目指してください。また、声のアンサンブルの魅力をより多くの人たちに届けてほしいと願っています。
臼井学先生(小学校の器楽部門)から
小学生らしい、生き生きとした音や音楽に触れ、とても気持ちのよい時間でした。
一人一人が自分の役割を果たし、またそのことで全体の響きや音楽の流れをつくっている姿が目に浮かびました。音楽が停滞することなく、どんどん前に進んでいくことから、一人一人が主体的に音楽表現に関わっている様子がうかがえ、うれしかったです。
楽器には、それぞれの特徴やその楽器らしい音色があります。楽器のことをよく知り、音にしっかり耳を傾けることを、さらに大切にしていって下さい。そして音色を味わい、音楽を味わうことを楽しんで下さい。そのために十分味わうことのできる選曲という点も大切にしていけるとよいと思いました。
津田正之先生(中学校の器楽部門)から
中学校・器楽部門では、箏、ギター・マンドリン、弦楽器、管楽器、打楽器アンサンブル、交響楽、吹奏楽を部門ごとに審査しました。どの団体も、さすが全国各地から選ばれた代表だけあって、基礎的な技能に支えられた表現力豊かな演奏でした。先生と生徒、生徒同士が曲の特徴と表現のポイントを共有し、心を通わせながら音楽表現を追求してきた努力の過程を思い、審査をしながら胸が熱くなる思いでした。
これからも音楽を愛する素敵な仲間と共に器楽表現を楽しみ、そして皆さんの演奏を通して、音楽のすばらしさを多くの人たちに伝えてほしいと思います。
平成26年度こども音楽コンクール 文部科学大臣奨励賞 受賞校
ブロック | 学校名 | 学年 | 人数 | 形態 | 曲名 | 作〔訳)詞 作〔編)曲 |
指揮・伴奏 |
小学校重唱部門 | |||||||
西日本B | 福岡県北九州市立 鞘ヶ谷小学校 |
6 | 3 | 三重唱 | 「まほうのとき」からわたしたちはここにいる | いるるいちろう 大橋美智子 |
野口綾(先) |
中学校重唱部門 | |||||||
西日本A | 和歌山県和歌山市立 貴志中学校 |
2 | 4 | 女声四重唱 | 「紀の国のこどもうた2」からいつつの手遊びうた | 和歌山のわらべうた 松下耕 |
無伴奏 |
小学校合唱部門 | |||||||
西日本A | 京都府京都市 京都聖母学院小学校 |
4〜6 | 52 | 三部 | 「ユウキノウタ」から歌声はどこにいくの | みなづきみのり 松下耕 |
宮崎千恵子(先) 片岡由香理(先) |
中学校合唱部門 | |||||||
北海道 | 北海道室蘭市立 東明中学校 |
1〜3 | 23 | 女声三部 | 無伴奏女声合唱による奄美島唄「うたつむぎ・おとつむぎ」から1.祝付け3.一切朝花 | 奄美島唄 信長貴富 |
辻育郎(先) 無伴奏 |
小学校重奏部門 | |||||||
東日本A | 千葉県船橋市立 海神小学校 |
6 | 6 | 弦楽六重奏 | 合奏協奏曲3番3楽章 | ジェミニアーニ | なし |
中学校重奏部門 | |||||||
東日本A | 栃木県鹿沼市立 東中学校 |
2・3 | 6 | 弦楽六重奏 | 協奏曲集「四季」から夏第3楽章 | ヴィヴァルディ | なし |
小学校合奏第1部門 | |||||||
東日本B | 長野県岡谷市立 湊小学校 |
6 | 27 | リコーダー合奏 | 「ダンスリー」からロンド パッサ・メッツォとナーハタンツ パヴァーヌ「戦い」 | ティールマン・スザート | 宮下美恵(先) |
中学校合奏第1部門 | |||||||
西日本A | 徳島県阿南市立 羽ノ浦中学校 |
1〜3 | 25 | ギター・マンドリン合奏 | AQUA EXPRESS | 遠藤秀安 | 和泉淳子(先) |
小学校合奏第2部門 | |||||||
東北 | 福島県郡山市立 金透小学校 |
4〜6 | 44 | 管弦楽 | 交響曲第2番ニ長調作品36から第4楽章 | ベートーヴェン | 高橋洋行(先) |
中学校合奏第2部門 | |||||||
東北 | 福島県郡山市立 郡山第二中学校 |
1〜3 | 66 | 管弦楽 | 交響曲第3番作品78から | サン・サーンス | 芳賀紀美江(先) |
小学校管楽合奏部門 | |||||||
東日本A | 千葉県船橋市立 高根東小学校 |
3〜6 | 40 | 吹奏楽 | 北天の陽 | 阿部勇一 | 木内紀子(先) |
中学校管楽合奏部門 | |||||||
東北 | 福島県会津若松市立 一箕中学校 |
1〜3 | 59 | 吹奏楽 | バレエ音楽「中国の不思議な役人」 | ベラ・バルトーク 加養浩幸 |
小野香織(先) |
平成26年度こども音楽コンクール 審査員特別賞 受賞校
ブロック | 学校名 | 学年 | 人数 | 形態 | 曲名 | 作〔訳)詞 作〔編)曲 |
指揮・伴奏 |
小学校合唱部門 | |||||||
東日本A | 東京都千代田区 暁星小学校 |
4〜6 | 54 | 三部合唱 | 地球のてっぺん | 金澤智恵子 大田桜子 |
蓮沼勇一(先) 平美奈子(先) |
小学校合奏第一部門 | |||||||
東日本A | 千葉県船橋市立 海神小学校 |
4〜6 | 35 | 弦楽合奏 | 調和の霊感 第8番1.2.3楽章 | ヴィヴァルディ | なし |
小学校合奏第二部門 | |||||||
東日本A | 千葉県習志野市 谷津小学校 |
4〜6 | 106 | 管弦楽 | 交響詩「ローマの祭」から10月祭主顕祭 | レスピーギ | 寺嶋耕一(先) |
中学校管楽合奏部門 | |||||||
中部日本 | 愛知県名古屋市立 神丘中学校 |
1〜3 | 71 | 吹奏楽 | バッハの名による幻想曲とフーガ | リスト 田村文生(編) |
楫野 克彦(先) |

日 時 | 2015年2月28日(土) 13:50 開場予定 14:30 開演予定 |
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場 所 | 東京オペラシティ コンサートホール (東京都新宿区) |
授賞式の内容
下村博文 文部科学大臣(出席予定)より各受賞校に賞状の授与。 受賞した5校(予定)のみなさんに、受賞曲の記念演奏をしていただきます。今年度は、受賞校の皆さんによる演奏をメインに記念演奏をお送りします。こども音楽コンクールならではのさまざまな音楽形態で受賞校の素晴らしい演奏をお楽しみいただきます。
観覧をご希望の方は、必ず往復はがきでお申し込みください。
申し込みは、お一人様1通とさせて頂きます。重複は無効になります。
住所・氏名・観覧する希望人数を必ずご記入の上(返信用にも住所、氏名をお忘れなく。)
〒107-8066
TBSラジオ こども音楽コンクール
オペラシティ 観覧希望の係り まで
締め切りは、2015年2月13日(金)到着分まで有効とさせていただきます。
また、応募多数の場合は抽選とさせていただきます。ご了承ください。
