人権TODAY｜土曜朝イチエンタ。堀尾正明＋PLUS!│TBS RADIO AM954 + FM90.5

3/12　『聴覚障害者に異常を知ら...』

堀尾正明（ほりおまさあき）

生年月日：1955年4月24日
出身地：埼玉県
趣味：ゴルフ

大学在学中に文学座附属演劇研究所に入り、研究生としてミュージカルに出演。81年にNHKにアナウンサーとして入局、初任地はNHK北九州放送局。
東京へ異動後は芸能畑を担当し、95年開始の『スタジオパークからこんにちは』メインキャスターとなり、人気を博す。
00年『NHKニュース10』のキャスターに抜擢され報道番組を担当。その後『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』担当に廻りスポーツ畑へ。2002 FIFAワールドカップのメインキャスターを担当。

長峰由紀（ながみねゆき）
TBSアナウンサー

生年月日：1963年6月28日
出身地：埼玉県
趣味：演劇鑑賞、相撲観戦

●出身高校：埼玉県立松山女子高等学校
●出身大学：立命館大学　文学部　中国文学科
●身長：153cm
●血液型：O型
●入社年度：1987年

人権に関わる身近な話題をテーマに掲げて、ホットなニュースをお伝えしています。

東日本大震災で関東各地に避難した方と支援者の交流イベントが開かれる

放送日:2015年12月05日

担当：崎山敏也

２０１１年の東日本大震災で関東地方へ避難した方は、復興庁のまとめでも、１１月１２日現在、およそ２万９９００人います。１０月２４日、東京･江東区の木場公園で、「避難者と支援者によるふれあいフェスティバル」が開かれました。
江東区には、国家公務員宿舎・東雲住宅の避難者で作る「東雲の会」。「東雲の会」で、イベントの運営にあたった福島県富岡町の高橋佑治さんは「ひとつは、いろんなところに散らばっている人がここに来れば、昔の知り合いにも会える。そういうことを期待して企画しました。もう一つは、われわれが世話になっている支援者と広く交流を持つということです」と話します。また「東雲の会」の浪江町の女性は、「言葉がね、みな同じような言葉じゃないですか。だから、なんとなくほっとしますよね。都会の人と違う。買い物してみても。違いますよね」と話していました。

会場にはおよそ３０のブースが出て、「東雲の会」では、区民から提供された布切れで作ったわらじや、福島産の陶器のかけらで作ったアクセサリーなどを販売しました。
このほか、「避難しているお母さんたちがほっとできるカフェ」や、マッサージや足湯もありました。
また、双葉町埼玉県自治会のお店では、新鮮な野菜や、つきたてのお餅を販売して大人気でした。双葉町は福島第一原発が立地する町ですが、皆さんにお話を聞くと、「避難所出てから２年になる。地元の人との付き合いも楽しい。親切に野菜をいっぱいもらったいからあげるとか、食べきれないから食べてとか、そういう付き合いもある。前向きになって出ないと楽しみも見つけられないから」という方もいる一方、埼玉が地元の人とはほとんど付き合いがない人もいました。また、「悩みはあります。原発なかったら、こんなに避難しなくてもいいんだから。だんだん雑草だらけになる。ゴーストタウンですよね」と話す人がいると、それに、「双葉町でいま問題になっている中間貯蔵施設がどのように決まっていくのか。それはみなさん、同じ悩みだと思います」と応じる方もいました。宮城や岩手からの避難者もそうですし、福島でもそれぞれの町の状況によって、置かれている状況も様々。一概にはいえません。

一方で、ステージでは、ウクレレの演奏や日本舞踊、地元の踊りなどが披露され、盛り上がりました。ステージの司会を担当していたのは、二瓶和子さん。福島県の避難区域外から県外へ子供を連れて自主的に避難したお母さんたちのグループ「スノードロップ」の中心メンバーです。小学生の娘２人のお母さんである、二瓶さんは、「お母さんのハンドメイド品を販売しているんですけど、最初は復興イベントとかに出たりしてました。それがだんだん無くなり、地域のお母さんのやっている、ハンドメイドカフェみたいな感じにつながってやっていく。地域共生になります。一方で、本当に切実なのが、子供が小さくて働けないお母さんがたくさんいるということ。やりたくても何も出来ない状況で、心がさみしくなる。その辺を理解してもらって、ただ自立しなさい、じゃなくって、社会復帰するにはどういう準備が必要なのか、そこから寄り添ってもらいたいと思います」と話していました。「自主避難」の方の中には、ご主人が福島に残る「二重生活」の方も多いし、生活費や交通費の負担がかさんだり、転職で収入が減少したりしています。「お母さんたちも、元々は様々な仕事をしていて技能もあるので、そこを見て雇用などの支援をしてほしい」と二瓶さんは話します。

この日のイベントでは「スノードロップ」は、手作りのクッキーや、会津地方の特産「会津木綿」を作った雑貨やアクセサリーを販売していました。「関東地方に避難している人は忘れられつつある」と感じる二瓶さんは、「民間のアパートを借り上げて住んでいるんですけど、自分から私避難者です、と言わなければ、全く。学校で知り合ったお母さんにいや、実は福島から来ている、というと、えっというような。そんな身近にって。それから、自分の避難の権利を主張するばかりでなくて、避難者としてあなたはどう生きるんだ、ということを突きつけられているんじゃないかな、とも思います。避難者として被害を伝えていかなければならないし、防災という面で考えても、二瓶さんに話を聞いといてよかったわって、そういう存在になっていかなければ、と思ってます」とも話していました。支援を受けるだけでなく、自分たちでも何か生み出そう、ということです。

震災の記憶、避難者の存在、はまだまだ風化させるわけにはいきません。

　　　　

関連情報・お問い合わせ先

スノードロップ
https://www.facebook.com/snwdrp
広域避難者支援連絡会
http://kouikihinan-tokyo.jimdo.com/

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