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土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

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土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

番組からのお知らせ
プロフィール

堀尾正明

堀尾正明(ほりおまさあき)

生年月日:1955年4月24日
出身地:埼玉県
趣味:ゴルフ

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大学在学中に文学座附属演劇研究所に入り、研究生としてミュージカルに出演。81年にNHKにアナウンサーとして入局、初任地はNHK北九州放送局。
東京へ異動後は芸能畑を担当し、95年開始の『スタジオパークからこんにちは』メインキャスターとなり、人気を博す。
00年『NHKニュース10』のキャスターに抜擢され報道番組を担当。その後『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』担当に廻りスポーツ畑へ。2002 FIFAワールドカップのメインキャスターを担当。

長峰由紀

長峰由紀(ながみねゆき)
TBSアナウンサー

生年月日:1963年6月28日
出身地:埼玉県
趣味:演劇鑑賞、相撲観戦

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●出身高校:埼玉県立松山女子高等学校
●出身大学:立命館大学 文学部 中国文学科
●身長:153cm
●血液型:O型
●入社年度:1987年

人権TODAY

人権に関わる身近な話題をテーマに掲げて、ホットなニュースをお伝えしています。

聴覚障害者に異常を知らせる光の警報

放送日:2016年03月12日
担当:鳥山穣
東日本大震災の発生から5年ということで今回は、
聴覚障害者に向けた非常警報の取り組みについてお伝えします。

通常、警報というとジリリリとベルが鳴ったり、放送が流れたりしますが
耳が聞こえない人にとっては通じません。
今回取材した目黒区にある心身障害者センターあいアイ館では、
今年の避難訓練から、光で異常を伝える警報を取り入れたんです。

警報装置は直径13センチの目玉焼きのような白いもので、
中央にストロボがついています。天井に設置していて、
広い会議室の隅に居ても分かる明るさです。 1秒間隔で強い光を発するので耳の聞こえない人でもわかります。
先日行われた避難訓練に参加した、目黒聴覚障害者協会・会長の 山下千惠子さんに手話通訳の小林恵子さんを通して聴きました。 山下さん
「例えばお手洗いに居た時に光を見なくても
 手を洗っているときに、ああ光ったなとわかる。
 私たちは地震の振動は感知できますが、
 神戸のときもろうあ者には情報が入らず困りました。
 装置を付けて頂いて本当に安心しています」
この光の警報は通常の火災報知機と同様に熱や煙を感知して
自動で光ります。火事ではない地震などの災害時は、
職員が手動で警報を動かすそうです。取材した
心身障害者センターあいアイ館のサービス相談課長、 植村さんに聴きました。

植村さん
「今回初めて光警報を使用した訓練でしたが
 想像していたより非常に強い光、
 私訓練のときには光を見ている余裕は無かったが 
 地面を、下を向いていても床面にカーペットに反射する
 非常に緊急事態が起きたなという認識が出来る」。

まず「何か異常なことが起きた」といちはやく知らせて、
その上で連携して避難や、救助にあたれるよう
職員も訓練をしているそうです。
目黒区の障害福祉課を担当している高橋さんは
「この施設では14個光の警報を設置している。
 今後も普及していければ」と話していました。

ただ、この光警報装置だけで、聴覚障害者への情報提供を
全てカバーできるわけではありません。
合わせて、周りからのサポートも重要です。
今回、山下さんから過去の災害時に大変な思いをしたことを
教えてもらった。以前目黒区や渋谷区で大雨が降り、
増水したときに、あわや、という事態になったそうです。

山下さん
「夜でしたので雨戸は閉めていて雨の音も聞こえません  ちょっと窓を開けてみようと思って気がついたときには
 玄関が満水状態。遠くに大雨が降っていても
 警報は目黒区の無線は我々は聴こえません。
 聴こえる人たちは大雨くらいは分かるでしょうというけど
 我々は分かりません。私だけでなく聴こえていない人は
 皆同じだろうと、そういう不安は抱えていると思います」。

今は目黒区内で登録した人向けに携帯電話への
メールで警報を送っていますが、それでも耳が聞こえる人より
「危険を知るチャンスが少ない」ということです。

そこで、山下さんに対して質問をしました。
私も含めて、いまラジオをお聴きになっている皆さんに
伝えたい事、知っておいて欲しい事はありますか? 山下さん
「近くに聴こえない方が居る場合は、
 身振りとかで今何か言っています逃げましょうこちらへとか
 肩をトントンと 叩いて頂いたり身振りで現して頂いたら
 助かりますね。家屋が倒壊して下敷きになった場合、
 助けて欲しいというところで笛を吹く。私はココに居ますよと
 分かってもらうために。これはたぶん、
 聴こえない人は持ち歩く人が多いと思いますよ、この笛は」。

他にも、東日本大震災が発生した後の避難所では、
報道された情報を文字にして壁に貼ったり、
筆談用の筆記用具などが役に立ったそうです。
あいアイ館でも、職員全員が手話を使えるわけではないので、
筆談用のボードを数多く設置しているそうです。
いろいろな方へ向けた災害時の備えが大切ですね

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