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3/12　『聴覚障害者に異常を知ら...』

堀尾正明（ほりおまさあき）

生年月日：1955年4月24日
出身地：埼玉県
趣味：ゴルフ

大学在学中に文学座附属演劇研究所に入り、研究生としてミュージカルに出演。81年にNHKにアナウンサーとして入局、初任地はNHK北九州放送局。
東京へ異動後は芸能畑を担当し、95年開始の『スタジオパークからこんにちは』メインキャスターとなり、人気を博す。
00年『NHKニュース10』のキャスターに抜擢され報道番組を担当。その後『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』担当に廻りスポーツ畑へ。2002 FIFAワールドカップのメインキャスターを担当。

長峰由紀（ながみねゆき）
TBSアナウンサー

生年月日：1963年6月28日
出身地：埼玉県
趣味：演劇鑑賞、相撲観戦

●出身高校：埼玉県立松山女子高等学校
●出身大学：立命館大学　文学部　中国文学科
●身長：153cm
●血液型：O型
●入社年度：1987年

人権に関わる身近な話題をテーマに掲げて、ホットなニュースをお伝えしています。

事件・事故の被害者のための「被害者ノート」

放送日:2014年12月13日

担当：崎山敏也

全国の犯罪被害者の会で作るネットワーク｢ハートバンド｣が１１月末、被害者本人や遺族の貴重な声が聞けたのですが、その中で、「途切れない支援を被害者と考える会」事務局の稲吉久乃さんが、紹介したのが「被害者ノート」です。
「事件事故にあわれたあとに、自分たちで書き込んでゆくノートを作りたいということで、殺人のご遺族の方とか、交通被害の方とか、子供の時の性暴力の方、いろんな方が当事者として関わってくださって、作りました」と稲吉さんは話します。

「被害者ノート」はＡ４判で、およそ１００ページ。
最初の方に、まず「困りごとリスト」。自分が困っていることを明確にします。
そして、｢基本の情報｣。事件・事故がいつどこで起きたのか、被害者の状況は、加害者は誰なのか、わからないのか。
警察や検察など捜査当局に何度も同じ説明を求められますが、あらかじめ書いておくことで、事件を思い起こす苦痛を和らげます。

次が「事件について」というページです。
この「被害者ノート」は書き込むだけでなく、必要な情報も載っています。弁護士の探し方、被害者団体、被害者支援の窓口はどこにあるのか。マスコミの取材はどう対応すれば良いのか。裁判はどういう流れで進んでいくのか、いずれも「普通に暮らしていれば知らないことばかり」です。
ノートの情報を頼りに動き、そして記録してゆきます。

最後が「被害者と家族」について。
身体や心が不調なとき、どうすればいいか、また、年金や相続、転居したい場合、様々な役所などの手続きも押し寄せますから、必要な「手続き一覧表」も載っています。

　　　　　逮捕された容疑者には、取調べの内容を記録する「被疑者ノート」があって、弁護士会が普及させています。
「とぎれない支援を被害者と考える会」のメンバーで、飲酒運転の車に家族を奪われた方が、「被害者にも同じようなノートがほしい」と考えたのが作るきっかけだそうです。被害者本人に自治体職員や弁護士、保健師なども加わって、作ることになったんです。
その一人、ストーカーの男に暴行され、重傷を負った女性に加わった心境を聞きました。
「こういうことを忘れない時期、戦っている時期というのは、例えば裁判をやっている時はどうしても思い出したくないことも思い出さなければならない現実があって、最初にこういうノートがあれば、そこに書き込むだけでもすんだかもしれないと思ったんです。事件が起きたことは消えないことなので、それを役立てることはできないか」と話します。

メンバーのみなさんは事件当時、小さなメモ帳とか、ノートとかに自分なりのやり方で記録はしていたので、それを基に話し合いました。交通事故と殺人、ストーカー被害、性暴力など事件事故の状況で、対処に違うところもあるんですが、そのあたりを２年間じっくり話し合って、今年の７月にノートを完成させました。

このノートの使い方について、事務局長の稲吉さんは、ハートバンドの大会で、「一番のポイントはですね、それを一人でやるのはつらいんですよね。思い出したり。加害者のことを書くところもあるので。できるだけ早く支援者とか、当事者グループでもいいんですけど、知り合っていただいて、一緒に書き込む人がぜひとも必要だな、という風に思っています」と話しました。

被害者はたぶん「一生」事件のことを抱えながら、一方で、前に進まなければなりません。先ほどの女性も話していたんですが、警察や検察は、担当の仕事が終われば、そこで切れてしまう。弁護士もお金を払えばある意味、そこで終わり。犯罪被害者等基本法にもある「途切れない支援」になっていないんですね。先ほどの女性は「つらいことがあっても、家にこもっているわけにはいかず、仕事に行って、子どもを育てて、元の生活になるべく戻す方向に、自分で道をつくらなければならない。そこに必要なのは途切れない支援だと思ったんです。一人でなかなかその道を切り開くのは非常につらい。五年後でも十年後でも、話ができるところがある、人がいる、ということが、本当に大切なことだと思いました」と話していました。>br>
犯罪被害者の支援の法律や制度があっても、それがぶつぶつと途切れていると、傷ついた被害者は自分自身で支援の場を探さなければなりません。この「被害者ノート」はその苦痛を少しでも減らし、適切な「寄り添う人」につながることを手助けしてくれそうです。

　　　　　　「被害者ノート」に興味を持った方は、「途切れない支援を被害者と考える会」のブログを参照してください。連絡のメールアドレスはnakanobenkyokai@yahoo.co.jp　です。

関連情報・お問い合わせ先

途切れない支援を被害者と考える会
http://blogs.yahoo.co.jp/nakanobenkyokai

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