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土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

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土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

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プロフィール

堀尾正明

堀尾正明(ほりおまさあき)

生年月日:1955年4月24日
出身地:埼玉県
趣味:ゴルフ

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大学在学中に文学座附属演劇研究所に入り、研究生としてミュージカルに出演。81年にNHKにアナウンサーとして入局、初任地はNHK北九州放送局。
東京へ異動後は芸能畑を担当し、95年開始の『スタジオパークからこんにちは』メインキャスターとなり、人気を博す。
00年『NHKニュース10』のキャスターに抜擢され報道番組を担当。その後『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』担当に廻りスポーツ畑へ。2002 FIFAワールドカップのメインキャスターを担当。

長峰由紀

長峰由紀(ながみねゆき)
TBSアナウンサー

生年月日:1963年6月28日
出身地:埼玉県
趣味:演劇鑑賞、相撲観戦

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●出身高校:埼玉県立松山女子高等学校
●出身大学:立命館大学 文学部 中国文学科
●身長:153cm
●血液型:O型
●入社年度:1987年

人権TODAY

人権に関わる身近な話題をテーマに掲げて、ホットなニュースをお伝えしています。

ドキュメンタリー映画「ある精肉店のはなし」

放送日:2014年11月01日
担当:崎山敏也

食肉の生産の場を、ある家族を通じて描いたドキュメンタリー映画「ある精肉店のはなし」。2013年の11月29日、「いいにくの日」に東京で公開されて、ロングランとなり、その後も各地で上映会が開かれているほか、様々な賞も受けています。
舞台は大阪・貝塚市の「北出精肉店」。「北出精肉店」では、家族で牛を育て、手作業で屠畜を行い、その肉を販売して生計を立ててきたんです。

2014年の5月にこの映画の上映会を行ったのが東京・多摩市の市民団体「TAMA映画フォーラム実行委員会」です。この団体は、毎年秋に映画祭を開いていて、2014年も11月22日からなんですが、映画祭の他に年に数回、実行委員会の発案で、特別上映会を開いているんです。
「ある精肉店の話」を提案したのは実行委員で立教大学3年の橋口聖さん。映画は、ハンマーで牛の眉間を打って、苦しまないようにすばやくさばいていくシーンから始まり、徐々にこの仕事がいわれなく差別されてきたことなども描かれます。
橋口さんは上映会を開こうと思った理由について、「実際に映像で作業を見るのは初めてだったんで、ものすごい衝撃を受けました。一番最初に、牛を倒すシーンが出てくるので、そこで、一気に引き込まれたというか。ただ、そういう問題が側面にありながら、中心はご家族の方のお話だったので、ものすごい入り込みやすいな、と考えたんです」と話します。

纐纈あや監督は、貝塚市に1年半住み込み、北出さん一家の飾らない日常、そして屠畜の確かな経験と技術を撮し取ったんですね。
映画のポスターにも「いのちを食べて、いのちは生きる」とあるように、「生き物の命をいただくのは、人間にとって必然なこと」だという、当たり前だけど、普段忘れがちなことも思い起こさせてくれるようです。
「食育」の授業などで、この映画を活用している小中学校も現れているようです。

  多摩でも若い世代にも見てほしいと、市内の小学校に上映のチラシを配りました。また、橋口さんは映画を通じて考える機会を作りたいと考え、上映後に観客同士が感想を話し合う時間を設けました。橋口さんは「やってよかったな、と思ったのは、映画を上映して、発信するばかりではなく、世代の離れた人同士も、グループになってもらって、そういうことで生まれた、おばあちゃんと孫ぐらいの世代の違いでも話をしていたりするんです」と話します。アンケートでもらった答えには「身近にある食材がこういう風に手元に届くんだなあということがわかった」と子供さんの字で書いてあったので、それはうれしかったそうです。

       映画では、家族4世代が食卓に集う北出さん一家の日常を描きながらも、家業をついで7代目となる兄弟の行動を通じて、差別されてきた地域の問題へと展開します。
橋口さんは、「考えて欲しい、と思ったのは、いろんな差別が存在している、ということ。それについて考えるきっかけになれば、と思っていたんです。現実、上映した5月からこれまでも、アイヌに対する議員の話だったり、Jリーグでも人種差別的な行為があったり、いろんなことが現れている中で、無関心を呼んではいけないなと。それに対するアプローチというか、差別ということに関して考えるきっかけになれば、と思ったんです」と話します。
家族の映画でもあり、「食」について考えさせる映画でもあり、「差別」について知るきっかけになる映画が「ある精肉店のはなし」です。

この「ある精肉店のはなし」の無料上映会が11月16日(日)、上野の東京都美術館講堂で開かれます。
午前10時半からです。
お問い合わせは、東京都人権啓発センター、03−3876−5372までお願いします。

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