TBS RADIO 954 kHz TOPページへ ページの先頭です

土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

※こちらは「過去ページ」です。
新しい番組ページは「こちら」です。

土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

番組からのお知らせ
プロフィール

堀尾正明

堀尾正明(ほりおまさあき)

生年月日:1955年4月24日
出身地:埼玉県
趣味:ゴルフ

もっと詳しく

大学在学中に文学座附属演劇研究所に入り、研究生としてミュージカルに出演。81年にNHKにアナウンサーとして入局、初任地はNHK北九州放送局。
東京へ異動後は芸能畑を担当し、95年開始の『スタジオパークからこんにちは』メインキャスターとなり、人気を博す。
00年『NHKニュース10』のキャスターに抜擢され報道番組を担当。その後『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』担当に廻りスポーツ畑へ。2002 FIFAワールドカップのメインキャスターを担当。

長峰由紀

長峰由紀(ながみねゆき)
TBSアナウンサー

生年月日:1963年6月28日
出身地:埼玉県
趣味:演劇鑑賞、相撲観戦

もっと詳しく

●出身高校:埼玉県立松山女子高等学校
●出身大学:立命館大学 文学部 中国文学科
●身長:153cm
●血液型:O型
●入社年度:1987年

人権TODAY

人権に関わる身近な話題をテーマに掲げて、ホットなニュースをお伝えしています。

病院で働く犬「ファシリティドッグ」について

放送日:2014年03月29日
担当:清水栄志

きょうは病院で働く犬「ファシリティドッグ」について取り上げます。
病院で働く犬といってもあまり想像出来ないかもしれませんが、
まずはファシリティドッグとはどんな犬なのか?
日本で唯一ファシリティドッグを派遣している
NPO法人「シャイン・オン・キッズ」のジェネラル・マネージャー、
小寺真理子さんにお話を伺ったところ、
「シャイン・オン・キッズでやっている活動のファシリティドッグは、
1匹の犬が同じ施設に毎日、月曜日から金曜日までフルタイムの病院のスタッフと
同じように、勤務するという活動をしています。
入院すると大人でもそうなんですが、小さい子は特に、
笑顔がなくなったり、言葉を発しなくなってコミュニケーションが
なかなか取れなくなってしまいますが、触ってもらって癒し、
セラピーをするという犬。
あと、看護師資格のある方をハンドラー=犬に指示をする人を採用して
ファシリティドッグと一緒に派遣しています。」
ということでした。

入院中の生活は、不安になることも多いですが、
癒しの存在としてファシリティドッグがいることで
緊張が薄れ、スムースなコミュニケーションが取りやすくなるということです。
ただ、このファシリティドッグは現在、日本には2頭しかいません。
人の心を癒す犬としてはセラピードッグもいますが、
こちらは老人ホームなどいろいろな施設を回っているので、
毎日同じ場所にはいません。
一方で、ファシリティドッグは「常勤」。
いつも同じ場所にいることが、おおきな特徴です。
その1頭が神奈川県の子ども医療センターで働いている
「ベイリー」という犬なんですが、
常勤であることのメリットについて、
ベイリーのハンドラー、森田優子さんは、
「こちらの病院では、子どもたちのところを回って
みんなに撫でてもらったりとか、ベッドで添い寝したりもするんですが、
それプラス常勤なのでいろんな事が出来る。
例えば『今から採血する子がいるんだけど、ベイリー来てって言ってます」と
看護師さんからコールがあったりとか、薬飲まない子がいるから来て下さいとか
そういうお手伝いに行ったりとかそういう事をしています」
と仰っていました。

患者さんが撫でることによって癒されるというのはもちろんなんですが、
『いつもいるベイリーがそばにいるから頑張れる』
という効果もあるということなんです。
ただ、ベイリーも疲れてしまうので、
1時間おきに1時間の休憩を取りながら子どもたちと接しています。
さらに森田さんは、
「リハビリを理学療法士さんと一緒に歩く練習をしたりとか、
ベイリーを撫でながら手を伸ばす練習をしたりとか、
ターミナル(終末期)のお子さんだったので、看取りという形だったんですが、
亡くなる直前にも一緒に添い寝をしてて、お母さんも温かいよね、
安心するでしょという風に声をかけたりしていた。
子どもたちにとってベイリーの存在って大きいんだろうなと感じています」
と仰っていました。

ベイリーにリードを繋いで、それを持って歩くことで歩行訓練を手伝うなど、
1人の子どもに付きっきりで治療やリハビリなどの
手伝いを行なうということもしています。
もちろん病院のスタッフにも出来ることではあるんですが、
動物だからこそできるものもあるのではないか、と、
ファシリティドッグに対する期待は高まっています。

NPOとして行っているので、充分な資金(寄付)が集まらない
ということもファシリティドッグが増えない1つではあるんですが、
まだまだ存在が知られていないために、
シャイン・オン・キッズの小寺さんはこんな誤解もあると教えてくださいました。
「犬に働かせている、可哀想なことをしているという思いももちろんあると思うので、
なぜ犬が必要なのか。ただ可愛いワンちゃんが働いているというのではなくて
きちんと病院のスタッフとして働いているという活動報告を細かくして
多くの人に効果を少しずつ知って頂ければいいと思ってやってます。」

常に同じ医療機関にいることから
「動物を無理に働かせている」という誤解も多いのだそうです。
このため小寺さんたちは、ファシリティドッグをもっと知ってもらおうと、
日々の仕事について、インターネットなどを使って発信しているそうです。
ただ、さらに知ってもらうためには
まだまだ努力していかなければならないと仰っていました。

ファシリティドッグもっと知られていくといいと思います。

関連情報・お問い合わせ先

ページトップへ