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土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

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土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

番組からのお知らせ
プロフィール

堀尾正明

堀尾正明(ほりおまさあき)

生年月日:1955年4月24日
出身地:埼玉県
趣味:ゴルフ

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大学在学中に文学座附属演劇研究所に入り、研究生としてミュージカルに出演。81年にNHKにアナウンサーとして入局、初任地はNHK北九州放送局。
東京へ異動後は芸能畑を担当し、95年開始の『スタジオパークからこんにちは』メインキャスターとなり、人気を博す。
00年『NHKニュース10』のキャスターに抜擢され報道番組を担当。その後『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』担当に廻りスポーツ畑へ。2002 FIFAワールドカップのメインキャスターを担当。

長峰由紀

長峰由紀(ながみねゆき)
TBSアナウンサー

生年月日:1963年6月28日
出身地:埼玉県
趣味:演劇鑑賞、相撲観戦

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●出身高校:埼玉県立松山女子高等学校
●出身大学:立命館大学 文学部 中国文学科
●身長:153cm
●血液型:O型
●入社年度:1987年

人権TODAY

人権に関わる身近な話題をテーマに掲げて、ホットなニュースをお伝えしています。

子宮頸がん検診の大切さ

放送日:2013年10月19日
担当:楠葉絵美


今回は『子宮頸がん』についてです。

子宮頸がんというと、女性特有のガンで、
実は世界で毎年27万人もの人が子宮頸がんで命を失い、
日本でもおよそ3500人が亡くなっています。


しかし「子宮頸がん」という病名は聞いたことあるけど、
どういうものなのか知らない人が多いんです。
そこで今回取り上げました。

子宮頸がんとはどのようなものなのか、
子宮頸がんの予防啓発団体
「NPO法人子宮頸がんを考える市民の会」
理事長の渡部享宏(わたなべ たかひろ)さんに聞きました。
「子宮頸がんは今20代の方に増えているとても若い人たちのガンです。
なおかつ原因がわかっている、珍しいガンなんです。
ヒトパピローマウィルスというウィルスが原因で、
それが持続感染、ずっと持ち続けることによってガンになる。
そういったメカニズムが解明されているガンですので
予防が出来るガンと言われています。」


子宮頸がんは20代から30代の働き盛りの女性に多いガンなんです。
子宮頸がんの原因と言われているヒトパピローマウィルスは、
性交渉によって感染します。
このウィルスですが、
女性が一生のうちに一度は感染すると言われているほど、
ごくありふれたウィルスなんです。

つまり誰もが子宮頸がんになる可能性があるということ。

ただ、多くの人はウィルスに感染をしても、
自分の免疫力でなくすことが出来ます。
例えば風邪のウィルスのように自分で治せるんです。
しかし、ある一定の人たちはウィルスを持ち続けてしまい、
それが子宮の頸部、子宮の入口付近でガンになるんです。


では、子宮頸がんになった時、事前に自覚症状はあるのか。

それが痛み・かゆみなどの自覚症状が無いんです。
唯一あるのが不正出血、
月経の時期とは別に出血することです。
ただ、この不正出血がある段階は、すでに危険な状況なのだそうです。
再び渡部さんのお話です。
「不正出血が受診理由で、なおかつ子宮頸がんだってわかった場合は、
半分は外科的な手術が出来ない、
もう放射線治療ですとか抗ガン剤治療、
つまりはもう手の施しようがない状況ですよね。
20代後半で子宮頸がんになってしまって、
子宮も失ってしまう人が本当に増えている。
是非本当に検診に行っていただきたいなと思いますね。」


自覚症状が出てからでは遅いというのはとても怖いことです。

子宮頸がんは、検診を受ければ見つかりやすいガンなので、
とにかく、まずはきちんと検診を受けた方が良いですね。

しかし、日本での検診受診率はわずか30%しかありません。
諸外国での平均は80%なので、世界的に見るとすごく低いんです。
そこで街の人に聞きました。
「受けたことないです。
市の方から無料で受けられますよみたいな案内とかいただいたことあったんですけど、
受けなきゃなって思いつつも先延ばしになっちゃってますね。」
「受けたことないです。
紙切れ1枚がポストにポイっと入ってるようなのだと、
正直仕事してたりすると忙しくて忘れちゃったりとか。」
「受けてないです。
期日いつからいつまでの何曜日に来てくださいねって指定があるとやっぱり行けないので、
もっと窓口を広くして病院も1つとかではなくて
10個くらい用意しておいてくれれば行けるかなと思うんですけど。」


忙しくて行けない、という人が多いんです。
街の人に話を聞いて感じたのは、皆さんあまり深刻に考えていないこと。
先ほどもお話したように、若い人が一番かかりやすくて命も奪うガンなのですが、
渡部さんは、若い人の認知が進んでいないのは、
日本の教育に問題があると言います。
「若くして子宮頸がんになるということを教えられていない、
今の日本の教育が一番の問題だと思ってます。
検診というシステムは実はいくらでも受けられる機会っていうのはあるんですが、
残念ながら積極的にあなた来なさい、来てくださいっていう アプローチを
まだまだ日本の社会はしてないんですね。
少なくとも検診の受診券を送って、
来てない方々に対してはリコール、再度検診に行くよう勧めるような、
そういう策が求められるかなと思いますね。」


積極的に検診を受けよう、という呼びかけは必要です。


話は変わりますが、子宮頸がんに対するワクチンもあります。
日本では2009年から全国の婦人科などで受けることが出来ますが、
少し前に副作用(副反応)でシビレや痛みが出る症例がニュースになりました。

このことを受けて、
現在、厚生労働省はワクチンの接種を積極的にはすすめていない状態です。
ただ、予防接種が中止になった国というのは世界的にもありませんので、
病院で相談していただければと思います。

まずは積極的に検診に行く、ということが一番良い選択肢かもしれませんね。

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