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土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

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土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

番組からのお知らせ
プロフィール

堀尾正明

堀尾正明(ほりおまさあき)

生年月日:1955年4月24日
出身地:埼玉県
趣味:ゴルフ

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大学在学中に文学座附属演劇研究所に入り、研究生としてミュージカルに出演。81年にNHKにアナウンサーとして入局、初任地はNHK北九州放送局。
東京へ異動後は芸能畑を担当し、95年開始の『スタジオパークからこんにちは』メインキャスターとなり、人気を博す。
00年『NHKニュース10』のキャスターに抜擢され報道番組を担当。その後『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』担当に廻りスポーツ畑へ。2002 FIFAワールドカップのメインキャスターを担当。

長峰由紀

長峰由紀(ながみねゆき)
TBSアナウンサー

生年月日:1963年6月28日
出身地:埼玉県
趣味:演劇鑑賞、相撲観戦

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●出身高校:埼玉県立松山女子高等学校
●出身大学:立命館大学 文学部 中国文学科
●身長:153cm
●血液型:O型
●入社年度:1987年

人権TODAY

人権に関わる身近な話題をテーマに掲げて、ホットなニュースをお伝えしています。

訪問看護の現状と今後の課題

放送日:2013年06月22日
担当:清水栄志


きょうは、訪問看護についてです。
訪問看護というと、病気や障害を持った人が
住み慣れた地域や自宅で療養生活を送れるように、
訪問看護師などが自宅などへ訪問して、
看護ケアを提供するもので、その需要がここ数年、高まっています。
どうして高まっているのか? 全国訪問看護事業協会の常務理事 上野圭子さんによると、
「いまは病院も入院すると、すぐに退院の話になって、
自宅退院するか施設にするかという話になる。じゃあどうするかというと、
どこの病院にかかっていても訪問看護を受けたいというと受けられる仕組みに変わったので
訪問看護のニーズが高まっている。」ということでした。

長訪問看護はもともと老人訪問看護制度として設立されたため、
当初、対象は高齢者の方だけでした。
しかし、病院に長期間入院出来なくなったことに加え、
在宅で看護を受けたいという要望が増えてきた
ということもあり、訪問看護のニーズが高まってます。
また、それに伴って訪問看護師を派遣する訪問看護ステーションという施設は、
こういった流れもあり10年前と比べるとおよそ2000カ所増えて、
現在7000カ所を超えているんです。
施設とともに訪問看護師の方も増えているのかなと思ったんですが、
実は、訪問看護師が足りていないようなんです。なぜなのか。
再び上野さんに伺ったところ、
「訪問看護の場合は、1人で行って病状を看て、『この病状だったら大丈夫かな』とか
『医師にすぐ報告したほうがいいのか』とかアセスメントしなければならない。
病院だったら相談できる。自分に全部かかってくる。
責任感が非常に大きい。」と仰っていました。

また、病院にある医療機器などは一般の家庭にはないですよね。
例えば、寝たきりの人の頭を洗う時に、病院では専用のものがあるんですが
自宅では、浮き輪とビニール袋を使って代用したりして工夫するということなんです。
かなり苦労がありそうだな思ったんですが、
一方で、その苦労が訪問看護師にとってプラスになっているという声もあるんです。
訪問看護師が1人で判断する、また、いろんな工夫をしてケアするということは
それだけ責任がありますが、
その責任感がモチベーションを高める材料になっているそうなんです。
こうしたことが、利用者のかたとしっかり向き合えたり、
また深く付き合えたりすることにつながり、
その結果、やりがいというメリットを生み出しています。
そのメリットを伸ばして、訪問看護師を増やそうとする自治体がありました。
東京都世田谷区の計画調整課・係長、小川英智さんは
「世田谷区内の訪問看護ステーションの管理者の方から、人材不足の状況を伺い
きっかけ作りが必要であるということで、魅力を訴える講演会や
看護技術を学んでもらったり職場を知ってもらうための講座を開くといった
取り組みをしている。
離職中で看護資格を持っている人が都内に5万人いると言われている。」ということでした。
「看護師の資格を持っているけれど、働いていないかた」というのは、
例えば、結婚や出産で病院を辞めた方なんですが、
世田谷区ではそういった方が、1000人ほどがいるとみられています。
その方々に少しでも訪問看護師になってもらおうと、
4年ほど前からこうした取り組みを始めたそうです。

また、世田谷区とともに訪問看護師を増やそうと取り組んでいる
世田谷区・福祉人材育成研究センターの越智一登美さんは、
やりがいを伝えるほかに、期待できることがあって、
仕事から離れていると資格を背負って、仕事をしなければならないので
恐怖やいろんな思いがあると思うが、講演を聞く事によって
心配しないでというところがわかれば子育てが終わればここでやってみようかなと
思われるんじゃないか。」と仰っていました。
このほかに世田谷区では訪問看護の職場体験、いわゆる実践講座も取り入れて、
少しでも不安を取り除く取り組みを行なっているそうです。
ただ、訪問看護の需要に応えていくには、これだけでは不十分なので
さらに力を入れて取り組むことが必要だということでした。

高齢化社会が進むにしたがって、訪問看護は必要不可欠になると思います。
こうした中で、どのように訪問看護の魅力を伝えて、どう人材確保していくか。
積極的な取り組みに期待したいですね。

世田谷区と世田谷区福祉人材育成・研修センターでは、
7月20日(土)午後2時から「潜在看護師就労支援講演会」を 行います。
詳しいお問い合わせは、以下よりお願いします。

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