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土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

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土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

番組からのお知らせ
プロフィール

堀尾正明

堀尾正明(ほりおまさあき)

生年月日:1955年4月24日
出身地:埼玉県
趣味:ゴルフ

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大学在学中に文学座附属演劇研究所に入り、研究生としてミュージカルに出演。81年にNHKにアナウンサーとして入局、初任地はNHK北九州放送局。
東京へ異動後は芸能畑を担当し、95年開始の『スタジオパークからこんにちは』メインキャスターとなり、人気を博す。
00年『NHKニュース10』のキャスターに抜擢され報道番組を担当。その後『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』担当に廻りスポーツ畑へ。2002 FIFAワールドカップのメインキャスターを担当。

長峰由紀

長峰由紀(ながみねゆき)
TBSアナウンサー

生年月日:1963年6月28日
出身地:埼玉県
趣味:演劇鑑賞、相撲観戦

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●出身高校:埼玉県立松山女子高等学校
●出身大学:立命館大学 文学部 中国文学科
●身長:153cm
●血液型:O型
●入社年度:1987年

人権TODAY

人権に関わる身近な話題をテーマに掲げて、ホットなニュースをお伝えしています。

目を使わないでプレーする!「ブラインドサッカー」

放送日:2012年02月25日
担当:安井 衣里

「ブラインドサッカー」という目の不自由な方がプレーするサッカーを取材しました。
パラリンピックの正式種目の1つにもなっています。

ルールは、1チーム5人制のフットサルが基になっていて、4人のフィールドプレーヤーと、ゴールキーパーからなります。選手以外に、監督と「コーラー」と呼ばれる人がいて、試合中、声で選手に指示を出します。
全盲のクラスでは弱視の選手も参加するので、視力の差を公平にするために、ピッチ内ではゴールキーパー以外の選手はアイマスクを着けます。また、ボールを取りに行く選手は、「ボイ」と声を出さなければなりません。スペイン語で「行くよ」という意味で、衝突するのを避けるためのルールとなっています。

ボールの中には特殊な鈴が入っていて「シャカシャカ」という音がします。この音を頼りに選手はプレーします。

通常、人は情報の7割を視覚から得ていると言われています。その情報の7割が遮断されている訳ですから、とにかく試合を有利に展開するためには、チームメイトとの「コミュニケーション」と「信頼関係」が何よりも重要なスポーツです。

1980年代初頭に開発されヨーロッパ、南米を中心に広くプレーされてきたブラインドサッカーですが、日本に入ってきたきっかけについて、日本ブラインドサッカー協会理事の井口さんは、こう話しています。

「2002年に日韓ワールドカップがある時に、韓国の方で実は視覚障害者サッカーがあると、視察に行こうと、で視察に行ったら、なんだ!と今までにやってないサッカーが日本でやってないサッカーが韓国で繰り広げられていると、是非これを日本の方でも広めていこうということで、日本に取り入れられたと。」

今では、日本選手権が開かれるようになって参加チームは毎年およそ10チームあります。
地域大会も「関東リーグ」「関西リーグ」「東北・北信越リーグ」「九州リーグ」と4つの地域に分けられています。

先日、さいたま市で開かれた「ブラインドサッカー」の体験会では、子どもから大人まで多くの方が参加していました。
この体験会でブラインドサッカーを初めて体験された方は、こんな話をしていました。

(女性)「本当に見えないので、音と足にこう当たる感触だけで、前に行かなきゃいけないのが、難しかったですね。」
(男性)「声だったり、耳で聞いて、やっぱりいろいろ情報とれるから、こういうのは普通のサッカーやってるときもいいこと、すごい大事かなぁと感じました。」
(女性)「実際に目をつぶってやってみると、ボールの中に音が入ってるって知ってたんですけど、なんかどこになるのかなぁとか、周りの音もするんで、思ったよりあまり大きくなくて、けっこう大変でした。」

私も体験してきたのですが、正直、最初は「怖かった」です。でも、周りの人の声や音を聞いて、イマジネーションを膨らませながらゲームをつくっていくのが、段々「面白い!」と感じるようになりました。

企業の社員研修などにも取り入れられている「ブラインドサッカー」ですが、
体験会について、日本ブラインドサッカー協会理事の井口さんは、「ブラインドサッカーをすることで、日常生活や仕事の場で使えるコミュニケーション力であるとか、またはそれが進んでいくと、チームビルディングであるとか、普段、気がつきにくい何かを、皆さんに気付いていただければ嬉しいです。」と話していました。

視覚障害者も健常者も同じ条件、同じフィールドでプレー出来る「ブラインドサッカー」。

選手は現在、約400人が活躍していて、体験会にはこれまでに5000人以上が参加したということです。
日頃、目に頼っていることが、いかに大きいかに気づくことが出来て、更にコミュニケーションの大切さにも気づくことが出来て、スポーツとしても楽しめる。意外といろんな発見ができるかも知れません。

尚2月26日(日)に、「ブラインドサッカー」のデモンストレーションや体験できるイベントがあります。
「東京大マラソン祭り」のイベントの一つとして行われます。
会場の「東京臨海広域防災公園」へは、りんかい線 国際展示場駅から徒歩4分。
ゆりかもめ 有明駅から徒歩2分です。


【問い合わせ】
日本ブラインドサッカー協会
東京都新宿区百人町1-23-7新宿酒販会館4階
電話03−6908−8907

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