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土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

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土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

番組からのお知らせ
プロフィール

堀尾正明

堀尾正明(ほりおまさあき)

生年月日:1955年4月24日
出身地:埼玉県
趣味:ゴルフ

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大学在学中に文学座附属演劇研究所に入り、研究生としてミュージカルに出演。81年にNHKにアナウンサーとして入局、初任地はNHK北九州放送局。
東京へ異動後は芸能畑を担当し、95年開始の『スタジオパークからこんにちは』メインキャスターとなり、人気を博す。
00年『NHKニュース10』のキャスターに抜擢され報道番組を担当。その後『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』担当に廻りスポーツ畑へ。2002 FIFAワールドカップのメインキャスターを担当。

長峰由紀

長峰由紀(ながみねゆき)
TBSアナウンサー

生年月日:1963年6月28日
出身地:埼玉県
趣味:演劇鑑賞、相撲観戦

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●出身高校:埼玉県立松山女子高等学校
●出身大学:立命館大学 文学部 中国文学科
●身長:153cm
●血液型:O型
●入社年度:1987年

人権TODAY

人権に関わる身近な話題をテーマに掲げて、ホットなニュースをお伝えしています。

高齢者のペット飼育を支える活動

放送日:2012年01月21日
担当:岡本祥子

今日は、「ペットを飼う高齢者」について取材してきました。

ペットは特に独りで暮らす高齢者の方にとって精神的な支えになると言いますが、
飼い主の高齢者の方にとって心配ごとがあるそうなんです。
東京・足立区にある「まるち動物病院」院長の親跡昌博さんはこう話します。
「犬でも猫でも予防も行き届いていますから、動物の寿命が延びています。年々。
高齢の方の飼い主さんの場合は、ご自分たちが歳だから。ということがあって。
今後その新しい動物を飼い始めたときに自分たちがその世話ができないくらい
衰えてしまうんじゃないかというご心配をなさっていて、躊躇してしまうところがあります。
そこをなんとかお手伝いして、その高齢の方にも積極的に動物に関わっていただきたいな
というような趣旨で始めた会です。」

 高齢者の方はご自身の体力や健康への心配からペットが飼えないのではということで
親跡さんら獣医師さんの集まるNPO法人「高齢者のペット飼育支援獣医師ネットワーク」
通称「VESENA」が2年前に設立されました。

「VESENA」の活動は大きく二つあります。
一つは動物病院のスタッフが月1回程度、サポートするお宅に直接伺って、
飼育指導を含めた相談を受けたり、薬やペットフードを届けています。
もう一つは、色々な事情でペットを飼えなくなった場合に、
新しい飼い主さんを探すお手伝いをしています。

 獣医さんが相談に乗れば、ご高齢の方は安心できそうですね。

そこで、まるち動物病院にかかっている、8歳になるオスのパグ、プーちゃんの飼い主、
 ともに70代の高井清さん・富美さんご夫妻にお話を伺うと、
清さん「子はかすがいじゃなくてわんちゃんがかすがい。」
富美さん「すごい癒しだわよ、私はこの子は。同じような顔しているんだもの。ふふふふっ」
清さん「私らも歳ですから、これよりは先には逝くまいと言ってるんだけれども。ははははっ」

と、お二人とも、プーちゃんをとても可愛がっていて。
プーちゃんの話になると、うんと目を細めて嬉しそうになり、ずっとお話がとまりませんでした。
その様子を見て「心の支えになっているなぁ」と強く感じました。

お二人は、まだまだお元気なので、ペットフードを届けてもらうサポート程度なのですが、
何かあったときにすぐに先生に相談できるのはありがたいとおっしゃっていました。

獣医さんというとペットがケガをした時や病気の時に関わりますが、
相談となるとどんな感じになるのか?訪問サポート時の様子について、
まるち動物病院の動物看護士の友重美香さんにお話を伺いました。
「世間話がものすごく多くて。お家に伺って、ちょっとお茶でも飲みながらってなると、
飼い主さんと動物看護士という枠を少し、超えた付き合いになるような気はしましたね。
あと一人でお家にいると話す機会もないので、聴いてあげるかわりになることでも
孤独からも解放されるというお手伝いもできるのかなという風に感じています。」

このように飼い主の相談をきく人がいれば、飼い主は安心できるし、
安心できれば更にペットに愛情を注げるという「良い循環」が期待できそうですし、
特に、一人暮らしの方には有効だと感じます。

ペットの飼育指導として家庭に訪問しているのですが、
ホームヘルパーや訪問看護をしている方から話を聞いて参考にしているそうです。
費用は、飼い主さんの負担は薬代やフード代などの実費のみで
訪問自体にはお金はかからないそうです。

「VESENA」はの会員は現在、首都圏にある18の動物病院で
それぞれ1、2組のサポートをしているそうです。
都市部だとこうした活動に対する需要はかなりありそうですし、
会員の数を増やして、活動の輪を広げていきたいそうなんですが、
そう簡単には、増やすことはできない事情があるそうです。

親跡さんは、
  「例えば新しい飼い主さんを見つけるにも獣医師が責任を持つということで、
信頼を得られないかなという期待があります。
この活動は現場での対応が濃厚が人間関係を前提としたような感じがありますから、
初めての方と、動物も見たこともない。飼い主さんもお考えもよくわからないでは、
ちょっとやりにくいところがあります。手探りの状態だと思います。
最初の設立のころから、急がないようにしよう、ゆっくりやろうと。」話され、
やはり、信頼関係が築けている間柄で初めて成り立つものなので、
まず獣医師さんの理解を深めて、徐々に地域で根づいていければとも話していました。

考えてみればペットと飼い主との関係は、
時間をかけて深くなってゆく訳ですから、
ペットでつながる人の関係も時間をかけて信頼を築くものですよね。
急がず「じっくり」輪が広がるのを期待したいと思います。

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