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地域の子供を見守る高校生の部活動
放送日:2011年07月30日
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ランニングする柔道部員 |
担当 永井洋満
都立足立西高校と足立工業高校が、
去年の9月から始めた取り組みを
取材しました。
「見守り隊」と言いまして、高校生が、
ランニングをしながら、下校途中の小学生の
見守りをするものです。
この活動のきっかけについて、
足立西高校・生徒部主任の
津田裕章先生は
「西新井警察署から不審者が学校の近辺に多く
特に子供が被害に遭うケースが多くなって
いるという話をきき、部活に入っている生徒が
ランニングしているので、守ることが
できればと思って始めました」
と話しました。
ランニングは、小学生を見守る目的もあるから
全力疾走ではありません。
ルートは、公園や、路地裏、団地の間など、
学区内を見渡せる様に工夫してありました。
小学生の保護者は
「助かります。この辺不審者がいたりという
情報があったりするので、安心です。」
と話していました。
足立西高校の柔道部と女子硬式テニス部の生徒は、
○僕も下に弟がいるので、安心して帰って
欲しいなと思っています。
○いつもは、そんなに周りを気に
しなかったけど、見守り隊を始めてからは
変わったことないか?
おかしいことないか?
と見るようになりました。
○「大丈夫?」とか声かけると
笑って「大丈夫ですよ!」など返してもらうと、
すごくやってよかったと思えてうれしいです。
と話しました。
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表彰された女子硬式テニス部員と津田先生 |
この活動のこれからについて津田先生は
「学校と家庭と地域が一緒になった子育てを
したり、社会を形成していくのはとても
大切だと思う。そういったつながりが、
今、希薄になっているから学校発信でやって
いけるのは素晴らしいと思うし、
高校生のパワーを是非、社会の役に立てて
いきたいです。」と話しました。
元気な高校生が、地域のコミュニケーションの
手助けをするのは、とてもいい試みで、
地元警察署と防犯協会からも表彰されました。
こうして、社会に貢献しているという意識が、
生徒の心の成長にもつながると思いました。
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