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障害者や若年非就業者、高齢者が働くカフェ
放送日:2011年06月18日
担当 永井 洋満
先月、新宿にオープンした「ここからカフェ」を
取材しました。
平日の午前11時から夕方5時までの営業で、
メニューはコーヒー、紅茶(200円)
からトーストセットや、ホットドッグ
などの軽食(300円〜400円)。
そして、ランチタイムには、オムライスや、
ナポリタン、日替わりランチなど
(500円〜600円)を出しています。
このカフェは、障害者や、若年非就業者、
高齢者の就職を支援する取り組みとして
オープンした店です。
公益財団法人 新宿区勤労者・
仕事支援センターが運営していて
職業訓練をしたいという、
新宿区に住む実習生や、支援センターの
職員が協力して働いています。
運営している高橋麻子事務局長は、
「この場所で、障害のある方や、
若年の就労の方など様々な方々が
訓練を重ねて新しいスタートを
切って欲しいから」
とカフェができたきっかけについて話しました。
20数席の客席はランチタイムになると、
支援センターで働く人以外にも
近所の人も集まって満席になりました。
「ボリュームもあって、おいしい」と好評でした。
そして、センター内でお弁当の配達も
行なっています。
そこでは、有償のボランティアスタッフ
『ジョブサポーター』が付き添って
アドバイスをしていました。
あるジョブサポーターは、
「最初は、言われた事をするだけ
だったのが、次第に積極的になってきて
くれた人がいてうれしかった。」
と、この仕事のやりがいについて話しました。
高橋事務局は、これからについて
「お金をいただく以上、ビジネスだから
メニューや運営をしっかりさせていきたい」
と話しました。
新宿区勤労者・仕事支援センターでは、
「ここからカフェ」の他にも、
カフェレストランや、リサイクル品ショップ
なども運営しています。
これほど幅広く取り組みをしている
自治体は、なかなか見当たりません。
人材の確保や運用の大変さ、財政面など
いろいろな問題があると思いますが、
『仕事ができ、自信がつき、目標を持てる。
そして何より自分を評価して貰える場所』
があることの大切さを改めて感じました。
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