足立区が行っている「こどもの安全安心プロジェクト」を
永井洋満ディレクターが取材しました。
このプロジェクトは、演劇は演劇を見せながら、
「不審者に声をかけられたら、どうしたらよいか?」
などを子どもに教えています。
これまでは、地域の指導者が寸劇を行っていましたが、
今月から、劇団員のほか足立区の公募で集まった有志
およそ20人で活動しているのが特徴です。
このプロジェクトのリーダーである
現代劇センター「真夏座」の羽藤雄次さんは
この取り組みについて
「劇団を巻き込んで、演技力をアップさせて、
警察や犯罪心理学の専門家へ取材を基に
テーマを決めてスケールアップした形です。」
と話しました。
その結果、保育園児から小中学生まで、
それぞれの年齢に合わせた7つのプログラムが
出来上がりました。
保育園では、子供の防犯標語「いかのおすし」
を覚えようというテーマ、
中学校では、ネット犯罪に巻き込まれない方法や、
友人に誘われて万引きをしたらどうなるか?
などがありました。
劇を見た保護者は
●子供向けにわかりやすくて、子供も恐怖心など
理解できて、とてもためになりました。
●初めて見ましたが、劇がおもしろくて
わかりやすかったです。
と話しました。
また、足立区の公募で初出演した鈴木秀明さんは、
「子供の役に立ちたかったのと、
足立区に貢献したかった。」
と、劇に参加したきっかけを話しました。
このプロジェクトを主催している足立区教育委員会
青少年センターの福井京子さんは、
「演劇と楽しめる事を通じて子供たちが
自分を守る力を高めて欲しいです。
そして、劇団の力をかりて、土台を
しっかりと作り、区民の力で継続していく
仕組みを作っていきたいです。
劇団のような区民の団体ができるのが理想です。」
と話しました。
演劇をきっかけにして、地域全体で子供の安全な
環境を緒に考えてゆこうとする輪。
この輪がもっと広がって欲しいと思いました。