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治療中も美味しく楽しく フレンチを!
放送日:2011年02月19日
担当 山崎 景子
ある「フレンチの「お食事会」に行ってきました!
帆立貝と小エビのテリーヌとか、人参・たまねぎなどの野菜のピューレ、
アボカドのムースバジル風味、、など、フルコースを頂いてきました。
でも、ただのフレンチを頂いてきたわけじゃないんです。
実はフレンチの『ケアフード』を頂いてきたんです。
「ケアフード」とは、いわゆる「流動食」の事です。
お邪魔したのは『NPO法人医療・福祉ネットワーク千葉』が主催するお食事会です。
抗がん剤や放射線治療中のがん患者、また治療後でも普通食がちょっと
食べられない人達が集まって、ケアフード(流動食)を楽しみました。
この『フレンチのケアフード』を考えたのは、東京 千代田区にある
ホテルメトロポリタンエドモントのレストラン『フォーグレイン』料理長の石原まさひろ さん。
なぜフレンチのケアフードメニューを考えたのか?聞きました。
★お客様の中の一人で胃を少し切除した後で、
卵料理とコンソメスープぐらいしか召し上がれないという話が合ったんですね。
皆さんはフランス料理店ですからフルコースを召し上がる中、一人そういうものを、、
気の毒だと思って皆と同じようなものでおいしく出来ないかなと考えました。
ご家族の中で食事に行く中で、1人留守番は可哀想ですから、
一緒に出てレストランでおいしく食べればイイんじゃないかなと思って始めていますけど。
食事は皆でワイワイ食べた方が美味しいよね。
しかも、レストランで出している一般のフレンチメニューと
「同じ材料で」作られているんですよ! 形が違うだけなんです!
(※ランチ4000円、ディナー5500円)
石原シェフの話では、フレンチはもともと「ムース」とか「ペースト」とか
柔らかくする調理法が多くて、ケアフードにしやすいそうです。
お食事会ではがん患者さんなど4人が集まって楽しんでいましたが、
参加した人にお話を伺いました。
★1.大満足です。乳がんだったんですけど、病院にいると食事は栄養は考えてくださって
いるけど
食欲をそそらないのが多いんですよね。気力と食欲って連動していると
思うんですよね。
ワクワクするような食事だったら違うなって思いますね!
★2.本当に幸せな心持ちがします。私も乳ガンなんですけど、
ホルモン療法で胃腸障害が起きてしまったり、
気分がなえてしまって、そういう不安定な時期も
ありますから、
そういうときにこういうお食事を頂くと、
心も元気になるので、明日へのPOWERが甦ると思います。
美味しいのはもちろん、気持ちまで満たされるんですね。
NPO法人医療福祉ネットワーク千葉はこれまで、クリスマス会など
ケアフードのお食事会を5回開いて来ました。
代表であり、医者でもある 竜 むねまさ さんはこう話しています。
★病気になったときこそ、楽しい生活をしないといけないし、その一歩として
食事っていうのはいい機会だと思うので、繰り返しやっていきたい。
ご家族がお母さんが元気で食べてくれて本当に嬉しかったそういう声も聞かれた
ので、
患者さんだけじゃなくてご家族も元気にするものなんだなぁって思いました。
食事の力は大きいと思いました
いろんな人をハッピーにするんですね。
またケアフードは「高齢で歯が弱い方」や「赤ちゃんの流動食」にも
向いていますよと竜さんは話していました。
今日ご紹介した「フレンチのケアフード」は東京 千代田区にある
ホテルメトロポリタンエドモントのレストラン『フォーグレイン』で食べることが出来ます。
とは言え、毎日レストランには行けないので、
NPO法人医療福祉ネットワーク千葉では「家庭でもできるケアフード」として、
石原シェフ直伝のレシピをホームページで公開していますのでご覧ください。
病気になるとついつい落ち込んでしまうけど、でもそこからどう「楽しく生きるか」が大切ですね。
【問い合わせ先】
フレンチレストラン「フォーグレイン」
(東京 千代田区 ホテルメトロポリタン エドモント)
03−3237−1111(代)
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