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「子供の今」を伝えるチャイルドライン
放送日:2008年12月13日
12月13日の「人権TODAY」は、18歳以下の子供のどんな話でも聞く電話、「チャイルドライン」を紹介しました。
「チャイルドライン」は、名前は言わなくてもよく、秘密は守ります。切りたくなったら切ってもいいし、電話の「受け手」はどんなことでも一緒に考えます。親にも先生にも話せないことを話せるのがチャイルドラインです。
1998年に東京・世田谷区内で始まり、翌年、全国に広めようと東京に「チャイルドライン支援センター」ができました。今年の10月現在、35の都道府県で、65の団体が活動しています。着信数は毎年増え続けていて、2007年度は全国でおよそ13万5千件、1日あたりおよそ370件でした。
NPO法人「チャイルドライン支援センター」常務理事の徳丸のり子さんの話では、電話の内容は、思春期の性の悩みや人間関係の悩み、そしていじめの相談などが多いということです。電話の受け手はアドバイスや説教はせずに、子供の声を受け止めます。どうしたら子供が自分の気持ちを整理できるか、子供自身が問題を乗り越える力を出せるように、サポートに徹するんです。
また、その日あったことをただ話したり、嬉しかったことを報告したり、歌を歌ったり、泣いたりする子も。徳丸さんは「そんなことまでわざわざ電話してくるの、と思うかもしれませんが、それぐらい今の子供は孤独なんじゃないでしょうか」と話します。
子供の声に応えると共に、電話を通して見えてくる子供の現状を発信するのもチャイルドラインの大事な役割だということです。
チャイルドラインはこれまで、各地の団体で、電話番号や受付できる日時が異なっていました。また、携帯やPHSからの電話が多く、子供に負担になるので、2008年の11月10日からは、電話をかけやすいようにと全国共通のフリーダイヤルになりました。
番号は 0120−99−7777(フリーダイヤル)
月曜日から土曜日の午後4時から午後9時まで受け付けています。
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