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土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

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土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

番組からのお知らせ
プロフィール

堀尾正明

堀尾正明(ほりおまさあき)

生年月日:1955年4月24日
出身地:埼玉県
趣味:ゴルフ

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大学在学中に文学座附属演劇研究所に入り、研究生としてミュージカルに出演。81年にNHKにアナウンサーとして入局、初任地はNHK北九州放送局。
東京へ異動後は芸能畑を担当し、95年開始の『スタジオパークからこんにちは』メインキャスターとなり、人気を博す。
00年『NHKニュース10』のキャスターに抜擢され報道番組を担当。その後『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』担当に廻りスポーツ畑へ。2002 FIFAワールドカップのメインキャスターを担当。

長峰由紀

長峰由紀(ながみねゆき)
TBSアナウンサー

生年月日:1963年6月28日
出身地:埼玉県
趣味:演劇鑑賞、相撲観戦

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●出身高校:埼玉県立松山女子高等学校
●出身大学:立命館大学 文学部 中国文学科
●身長:153cm
●血液型:O型
●入社年度:1987年

人権TODAY

人権に関わる身近な話題をテーマに掲げて、ホットなニュースをお伝えしています。

食べ物を通じて、飢餓・貧困の問題を考える

放送日:2007年11月10日
在日ウガンダ人の方と一緒にサモサを作る
在日ウガンダ人の方と一緒にサモサを作る
アフリカの中部に「ウガンダ」という国があります。日本人にはちょっと地理的にも心理的にも遠い国かもしれません。そのウガンダでよく食べられている軽食を在日ウガンダ人の方たちと一緒に楽しむという「ムリムティア ウガンダ〜ウガンダを食べよう」というイベントが都内各地で、2ヶ月に1回ぐらいの割合で開かれています。
開いているのは日本に本部を置くNPO法人「ハンガー・フリー・ワールド(HFW)」。「ハンガー・フリー」という名前の通り、「飢餓、飢えることのない世界を創るために」と世界4カ国で活動していて、ウガンダはその一つです。(他はバングラデシュ、ベナン、ブルキナファソ)

波岡陽子・情報キャスターが取材したのは2007年10月。千代田区の富士見区民館の調理室で行われた「ムリムティア ウガンダ」にはおよそ20人が参加し、NPOのスタッフと在日ウガンダ人の方が4人加わりました。
この日作ったのはインド料理にもある「サモサ」。ウガンダでは、スナック感覚で食べられていて、お酒のつまみにもなるそうです。作ったのは野菜と肉の2種類の「サモサ」。調理台の上にはまず、野菜やひき肉、調味料などの材料が用意されました。そして、参加者は4つの班に分かれ、一つの班に1人ずつウガンダの方が入りました。
「サモサ」の作り方ですが、まずは野菜をみじん切りにして、肉などと一緒に炒めて、具にします。春巻きの皮の端と端を内側にくっつけて三角形にして、中に具を詰めていきます。そして、最後は春巻きの皮がきつね色になるまで、油で揚げます。
波岡キャスターが取材した班には、日本に住んで5年というヴィンセントさんが加わりました。春巻きの皮は乾燥しやすいので、手早く、綺麗に三角形にまとめるのにみなさん手間取っていたのですが、そこは本場、ヴィンセントさんがコツを教えていました。また、皆さん料理以外の文化にも興味があったようで、サモサを作りながら、ヴィンセントさんに色々ウガンダのことについて、質問が出ていました。
完成したら早速試食。参加者は皆さん大満足だったようです。「包むのは大変だったんですけど、教えてくださって、こつが分ったら、ちょっと私上手いんじゃないかと思うくらい、楽しく作れました」という方や「ウガンダの人も一緒に作るので、なんか達成感があります」と話す方もいました。ウガンダのコーヒーやジンジャーティーと一緒に、他の班のサモサとも食べ比べたんですけど、やはり「自分が作ったのが一番おいしい!」という声があちこちからあがっていました。

さて、お腹が一杯になったところで、スクリーンを使って、ウガンダという国や「ハンガー・フリー・ワールド」の活動の紹介が行われました。ウガンダは5歳以下の子供の死亡率が高く、平均寿命も48歳。大人の識字率もまだ69%ということで、参加者も驚いていました。
「ハンガー・フリー・ワールド」は5年前から、ウガンダで学校や井戸、トイレなどを作る活動を行っています。主に衛生面と教育面で支援しながら、最終的には現地の人たちに自立してもらうことが目的で、現地の事務所も基本は現地の方で運営しています。そうした活動を知ってもらうために、「ムリムティア ウガンダ」のようなイベントを日本で開いているんです。
なぜ料理、食事に関わるイベントなのか?ウガンダ支部担当の吉田千代子さんに聞きますと、「まず、うちの団体の目的が飢餓のない世界を作る、ということで、食べ物と非常に関係が深いということ。それから、やっぱりウガンダの人たちってどういうものを食べてるんだろうって、一番関心を惹いていただけるということ。そして、料理を通じてウガンダの文化を知っていただけるということですね」と説明してくれました。

こういうイベントがきっかけで、「ハンガー・フリー・ワールド」の活動や、そのほかのNGOや青年海外協力隊に参加する人もいるそうですが、一方で、吉田さんは「うちの活動に関わらなかったとしても、例えば自分の家に帰って、ウガンダってこういうことなんだよっ、てことを家族の方に話していただくとか、そういうことだけでも、私たちにとっては目的を達成したといえると思います」と話します。波岡キャスターも早速、家で夕飯に作って、家族に食べてもらい、ウガンダの現状も話題にしたそうです。他の参加者の中にも、他の様々なイベントに参加してみたり、興味を持ってウガンダに行ってみたくなった方もきっといたことでしょう。

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