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土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

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土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!

番組からのお知らせ
プロフィール

堀尾正明

堀尾正明(ほりおまさあき)

生年月日:1955年4月24日
出身地:埼玉県
趣味:ゴルフ

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大学在学中に文学座附属演劇研究所に入り、研究生としてミュージカルに出演。81年にNHKにアナウンサーとして入局、初任地はNHK北九州放送局。
東京へ異動後は芸能畑を担当し、95年開始の『スタジオパークからこんにちは』メインキャスターとなり、人気を博す。
00年『NHKニュース10』のキャスターに抜擢され報道番組を担当。その後『サタデースポーツ』『サンデースポーツ』担当に廻りスポーツ畑へ。2002 FIFAワールドカップのメインキャスターを担当。

長峰由紀

長峰由紀(ながみねゆき)
TBSアナウンサー

生年月日:1963年6月28日
出身地:埼玉県
趣味:演劇鑑賞、相撲観戦

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●出身高校:埼玉県立松山女子高等学校
●出身大学:立命館大学 文学部 中国文学科
●身長:153cm
●血液型:O型
●入社年度:1987年

人権TODAY

人権に関わる身近な話題をテーマに掲げて、ホットなニュースをお伝えしています。

派遣社員の育児休業取得マニュアル

放送日:2007年01月13日
NPO派遣労働ネットワークが発行している「育児休業取得マニュアル」
NPO派遣労働ネットワークが発行している「育児休業取得マニュアル」
今、働く女性の半分は派遣やパートなどの「非正社員」と言われます。なかでも、派遣社員は年々増え続けていて、正社員と同じような仕事を任されることも多くなっています。 その一方で、育児休業など働く女性に認められるべき権利は、十分に認められているとは言えません。
派遣社員の問題の相談や交渉にあたっているNPO「派遣労働ネットワーク」は5年前から、実際に育児休業を取ることができた「成功例」を載せた「育児休業取得マニュアル」(送料別、400円)を作り、販売しています。マニュアルには、6人の女性の体験談の他、「派遣会社との会話をメモに残す」「やりとりしたメールは保存しておく」など、職場で普段から気をつけておきたいことや困った時の相談先なども載っています。
近藤夏紀記者がこのマニュアルに体験談が載っている30代の派遣社員の女性に話を聴きました。この女性が育児休業を取ったのは6年前。当時は「妊娠したら、今の契約で終わりで、それ以上契約の更新はない」というのが一般的で、もちろん育児休業などは考えられる状況ではなかったそうです。最初は1人で交渉を続けましたが、「ダメ」「そんな制度はない」と断られ続けました。妊娠中で、精神的にも体力的にもとても負担が大きかったところに、「派遣労働ネットワーク」の存在を知り、相談をしたところ、ネットワークが交渉に乗り出し、時間はかかりましたが、育児休業がとれることになりました。ただ、すでに出産予定日の10日前になっていたそうです。
この女性の育児休業の根拠となったのは、厚生労働省の「短期の契約雇用を繰り返していても、実際には期間の定めのない雇用と認められる派遣社員については育児休業を認めるべき」という「指針」です。この「指針」は、「育児休業を取って、働き続けたい!」と思う派遣の女性にとって、大きなよりどころとなっています。派遣社員の中には、本当は育児休業が取れる人がたくさんいるのです。ただ現状、派遣労働ネットワークのようなNPOや労働組合が支援して交渉すれば、時間はかかっても取れるようになってきていますが、、1人で「育児休業が欲しい」と申し出ても、断られることはまだまだ多いようです。
派遣スタッフの『正社員』登用マニュアル
派遣スタッフの『正社員』登用マニュアル
そういう派遣の女性にとって、体験談が載ったマニュアルは参考になるようで、ネットで検索して存在を知り、問い合わせてくる例が多いようです。「予想以上に売れて驚いている」と「派遣労働ネットワーク」事務局次長の関根秀一郎さんは話していました。

また、派遣という働き方は不安定なため、正社員になりたいという人も多くいます。実際、「ある程度の期間以上働く」などの条件を満たせば正社員になれるのですが、 そういった制度があること自体あまり知られていません。 「派遣ネットワーク」では、「育児休業取得マニュアル」のほか、同じように体験談を載せた「正社員登用マニュアル」も発行しています。

育児休業だけでなく、「派遣」という働き方にはまだまだ解決しなくてはならない問題があると感じた近藤記者でした。