「お産」といえば産婦人科の病院でするもの。助産師に付き添われて「お産」をする人はめっきり少なくなりました。しかし、最近病院の中に、助産院の「お産」の良いところを取り入れようという動きがあるのです。
綿田実苗・情報キャスターが横浜市の「ふれあい横浜ホスピタル」を取材しました。ここで「お産」をする妊婦さんは、妊娠8ヶ月になると、一人一人に「受け持ち助産師」がつきます。皆地域で約30年開業しているベテランです。
「お産」はなるべく「自然なお産」を目指します。畳の部屋やお風呂でといった「フリースタイルの出産」もできますし、家族の立ち会いも自由です。正常なお産の場合医師の出番はほとんどありません。ただ問題が起きたときだけ「医療面」のフォローをします。
また、妊娠中の様々な相談や、退院して自宅に戻ってからのサポートも「受け持ち助産師」が担当します。写真は、病院の中の畳の部屋で両親揃って育児相談に訪れているところです。退院してからお母さんの「子育て」の本当の悩みは始まります。増えている「児童虐待」を減らすことにつながれば、と佐藤院長は話していました。
「機械的なお産」や「退院後は関わらない」従来の病院の「お産」のあり方の反省から始まった「助産師との連携」。広がりが期待されます。