
「傾聴ボランティア」という活動が、いまシニア世代に広がっています。「高齢者の話に耳を傾ける」ボランティア。ボランティアは自分の意見を押しつけず、話したくないことには踏み込ません。相手の心に「寄り添う」ことで、不安を解消したり、孤立感を和らげ、高齢者が自分の悩みに向き合い、解決してゆく手助けをするのです。シニア世代だと共通の生活体験があって話しやすいため、アメリカでは「シニア・ピア・カウンセリング」とも呼ばれています。
大島洋子・情報キャスターが千葉県船橋市の老人ホーム「敬老園ナーシングヴィラ」で「ホールファミリーケア協会」の活動を取材しました。入所者は「傾聴ボランティア」が来るのを心待ちにしていて、中には綺麗にお化粧をしている方も。一方、話を聞くボランティアの方も「自分が元気をもらってます。人生経験豊富な方たちに、教えられることも多くて」と語ります。
これからの高齢社会、シニア世代にぴったりのボランティアかもしれません。