「2011年本屋大賞・ノミネートの注目作品」
書評家の杉江松恋さんに、1月25日に発表された「2011年本屋大賞」ノミネート作品の中から、
お勧めの2冊をご紹介いただきました。
■窪美澄『ふがいない僕は空を見た』
もともとフリーライターをされていた窪さんのデビュー作。
アニメオタクの主婦とコスプレで密会する高校生との不倫を描いた「ミクマリ」をはじめとした、短編集。
‘性’と‘生’を対比して書かれていく文章が新人とは思えないほどうまい!ということでした。
■夏川草介『神様のカルテ2』
長野の現役のお医者さんでもある夏川さんの2作目。
主人公も地方医療に従事する医師で、山岳写真家のその奥さんとの物語。
社会性があり医師という職業が魅力的に見える、また青春小説としても楽しめるし、
山の風景も魅力的に描かれている、ということでした。
ノミネート作品の中から書店員さんが「今一番売りたい本」に
投票して決められる大賞の発表は、4月13日です。
更新日:2011年1月29日(土)
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「フェイスブックってなに?」
ツイッターに続く、インターネット上の新たなコミュニケーション・ツール「フェイスブック」。
その創業秘話を描いた映画「ソーシャル・ネットワーク」も話題ですが、
では一体「フェイスブック」とは、どんなものなのか?
『日本人のためのフェイスブック入門』の著者で、
マーケティング・コンサルタントの松宮義仁さんに伺いました。
その特徴は、
『実名・顔写真付きでの登録』
現実世界の人とのつながり・ネットワークがまずありきでそれを広げていく、
また匿名じゃないから発言などの信用度もアップ。
そして・・・
『「いいね!」ボタン』
ある人の発言や写真などに、その記事についている
‘「いいね!」ボタン’を押すだけで、
同じ記事に興味がある人に自分の存在をアピールできる。
また、フェイスブック上だけでなく外部サイトとも繋がれる。
日本での広がりはこれから、ということは今後の可能性も無限、
興味をもたれた方、その世界に入ってみてはいかがでしょうか?
更新日:2011年1月21日(金)
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「第144回芥川賞・直木賞の展望」
毎月3週目のテーマは「本」。
1月17日に発表される「第144回芥川賞・直木賞」、
その受賞作を予想していただきました。
■芥川賞予想作
朝吹真理子「きことわ」
豊崎さんいわく、‘文章がすばらしい’。
現実に虚構が忍び込む、今に過去が溶け込む、
個人の歴史に地球の大きな歴史が重なり合う、
その手つきが素晴らしく上手い、‘驚くべき新人作家’とべた褒めでした!
■直木賞予想・本命
道尾秀介「月と蟹」
ミステリーではなく、子供の心理を深く描いた、比喩表現が素晴らしい人間ドラマ。
道尾さんの‘現時点での最高傑作’とのこと。
そして直木賞予想の対抗は、‘とてもいい時代小説’という、木内昇「漂砂のうたう」。
豊崎さんの予想、当たるでしょうか!?
更新日:2011年1月15日(土)
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『最新版・日本のおコメ事情』
「日経トレンディ」の渡辺敦美編集長に
「最新版・日本のおコメ事情」について、お話しいただきました。
ここ1年くらいで新品種のおコメが全国から続々とデビュー!
それは、おコメの消費量の減少、価格下落、後継者不足といった深刻な状況に対する危機感と
地球温暖化の影響で、高温に耐えられる新品種への切り替えの必要性の結果、
という厳しい状況もあるんです。
とはいえ、おいしいおコメが食べられるのは嬉しいこと!
ご紹介したのは、以下の品種です。
■山形県の「つや姫」
山形県では「コシヒカリに代わる日本一のブランド米に!」と相当な力の入れよう。
「ブランド米としての一定の評価を確立するまでは、
規模の拡大より品質の徹底が優先」と栽培管理を徹底。
■北海道の「ゆめぴりか」
北海道では、味の特徴や価格の異なる、多彩なラインナップで
北海道米全体のブランド化を図るプロジェクトを進めていて、
この「ゆめぴりか」は、その最高峰と位置付け。
■秋田県の「ゆめおばこ」
「あきたこまち」を下支えするおコメとして、主に
外食や中食といった業務向けに売り出し(もちろん一般用にも)。
■佐賀県の「さがびより」、福岡県の「元気つくし」
地球温暖化による影響が強い九州から登場した、高温に強い品種。
日本の元気のために、おいしいおコメをモリモリ食べて行きたいですね!
更新日:2011年1月8日(土)
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